総聯19全大会の方針どう実践するのか−傘下団体担当者に聞くB

青商会  李長五幹事長

未来の同胞社会に責任


結成6年、新たな息吹

 1995年9月、「豊かな同胞社会のために」「子どもたちの未来のために」をスローガンに産声を上げた青商会は結成から6年、30代同胞に活躍の場を提供してネットワークを広げ、存在感を示し、同胞社会に新たな息吹を吹き込んできた。

 活動の軸は、「民族ネット」と「経済(情報)ネット」の構築だ。前者では、民族教育支援など同胞たちの民族的アイデンティティーを育む活動や同胞間のコミュニケーションを広げるための取り組みを重ね、後者では、会員らが持つ人材、資金、情報などをつなぎ、そのスケールメリットを活用するためのシステム作りを進めてきた。

幅広いネットワークに

 今年3月に第5回総会を開いて3代目の許宗会長を選出し、6年目、第5期の活動に入った。結成から5年で組織、活動の一定の土台を築いたとすれば、6年目の今期からはより幅広いネットワークを広げていく時期だと認識している。

 日本国内はもちろん、世界中のコリアンとつながりを持って在外コリアンネットワークを広げていくという展望を持ち、8月からは朝鮮語ホームページも開設する予定だ。ウリマルで世界とつながれる意味は大きいと会長も考えている。

 われわれは結成当時から青商会のビジョンについては10年計画で考えてきた。結成10周年を迎える4年後に、同胞社会における青商会の役割像をしっかり描いて示すことができるよう準備している。毎年、地方青商会が持ち回りで主催し、全国の会員が集まるイベント「ウリ民族フォーラム」もその一環と言える。第1回目から、10回までは必ず続ける計画だった。10回やれば、次の形がおのずと見えてくるはずだと考えた。

 現在、全会員を対象にした大規模な意識調査を始めたところで、その結果は11月に広島で開く今年のフォーラム(「二十一世紀・統一同胞社会のビジョンとその実現」がテーマ)での議論に生かす予定だ。

 またこれまでも洪昌守応援事業などを行ってきたが、今後、統一後まで視野に入れた経済、スポーツ、文化など各分野における人材育成によりいっそうの力を入れていきたい。

同胞参加・生活密着型

 五月の総聯第19回全体大会は@民族性と同胞愛で結ばれた仲むつまじい同胞社会A経済的に安定し、民族文化情緒にあふれた豊かな同胞社会B日本と国際社会で堂々たる地位を占め、祖国と民族のため価値ある寄与のできる力ある同胞社会――を21世紀の同胞社会像として示した。

 こうした未来の同胞社会作りに責任を持とうと結成されたのが青商会だ。そうした会員たちの意志を生かしていくためにも、主体性と民族性を基本に幅広い同胞がともに歩める道を作っていくのが、会員をサポートするわれわれ活動家の仕事だろう。6月には全国幹事長会議を開き、19全大会決定について議論を深めた。幹事長らを通じ、各地方組織、地域組織の団結をよりいっそう強くしていくのも大切だ。

 同胞参加型の愛国運動の先駆けとして、今後も未来の同胞社会のため、同胞のみなさんの協力を仰いでいきたい。(文責編集部)

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