沈雨晟ひとり芝居「死者の結婚式」上演へ

民族統一願う無言劇


 今秋、30周年を迎えるプーク人形劇場の特別企画として、南朝鮮の著名な民俗学者であり、俳優の沈雨晟の一人芝居「統一を念願する死者たちの結婚式」が、8月8日から3日間、東京・渋谷区のプーク人形劇場で上映される。分断を克服し統一を念願するメッセージをこめた熱い思いが芝居に込められている。

 この舞台は人形とタル(仮面)と主に巫祭巫具を巧みに駆使しながら、死者の結婚式の哀切な物語を、踊り・音楽・マイムで綴る無言劇。2年前のソウルでの上演では「男女の魂を象徴する、ほうきに服を着せて、祭壇に座らせ『シンカル(新刀)』と紙人形の 『ノクジョン』を揺さぶる彼の身悶えする姿からはあたかも神気吹き上がって出ているようだった」(ハンギョレ新聞)と評価された。

◇上演案内  8月8日(夜7時)、9日(昼3時と夜7時の2回)、10日(昼3時)、料金=当日2500円、前売2300円、学割2000円。問い合わせ=プーク人形劇場TEL  03・3379・0234

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