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同胞高齢者、障害者に福祉給付金

山口・徳山市来年4月から支給

 山口県徳山市は、無年金状態に置かれている市内在住の同胞高齢者を対象に高齢者福祉給付金を、同胞障害者らには重度心身障害者福祉給付金を、来年4月から支給することを決めた。対象者は30人。同県での同胞障害者に対する給付金は、下関市と小野田市ですでに支給されているが、同胞高齢者に対しては今回が初めてとなる。

 徳山市を管かつする総聯周陽支部の金水龍委員長と民団徳山支部の代表らが6日にともに徳山市役所を訪ねた際、河村和登市長が「対象者の高齢化が進む中で、今、支給すべきだと考えた。市に暮らす限り誰もが平等だ」としながら、支給の決定を正式に伝えた。

 今回の措置は、約1年におよぶ周陽同胞生活相談綜合センター(呉世憲所長、徳山市)と民団徳山支部のたび重なる合同要請の結果、実現したものだ。これを機に、徳山市では今後、総聯周陽支部傘下の新南陽市、下松市、光市、鹿野市、熊野町での支給も検討していくという。

死者・不明54人、2万世帯浸水

ソウル、京畿道など集中豪雨

 14日夜から15日未明にかけて、ソウル市や近郊の京畿道など、南朝鮮の中・北部で記録的な集中豪雨があり、54人が死亡・行方不明になる被害が発生した。増水による水死や、家屋倒壊によって下敷きになったり、冠水した道路に出て電線から感電したため、死亡したと見られる。

 災害対策本部の16日午後までの集計によると、死者45人、行方不明9人にのぼっている。また同日午後1時現在、21,144世帯が浸水被害を被ったと発表した。また、首都圏の一部地下鉄も冠水して運休、主要道路も通行規制されたため、周辺は一時まひ状態になり、市民生活に大きな支障をきたした。

 南朝鮮気象庁によると、14日の降り始めから15日午後までの降水量はソウルで300ミリを超え、とくに15日午前2時過ぎからの1時間に99.5ミリを記録し、観測史上3番目、37年ぶりの集中豪雨となった。

共同コミュニケ発表

金永南委員長が訪越

 朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は11〜14日、チャン・ドク・ルオン大統領の招きにより、ベトナムを公式親善訪問した。12日、両国間の部門別会談がハノイで行われ、14日には共同コミュニケが発表された。

 共同コミュニケで双方は、21世紀にも関係を強化発展させることについて見解の一致をみ、政治、経済、文化など各分野で交流と協力を拡大するための会談を開き、高位級を含む接触を維持していくことなどを明らかにした。

 また双方は、文化、教育、保健、スポーツ、観光など各分野での交流と協力を引き続き強化していくことでも合意した。

 また金委員長は、ルオン大統領の公式訪朝を招請した。

 一方、金委員長一行は12日、バクザン省にある朝鮮人民軍烈士の墓を訪れ、ベトナム人民の反米救国抗戦に参戦して犠牲となった烈士を追慕して黙とうした。

 金委員長はベトナム訪問後、ラオス(14日にビエンチャン入り)、カンボジアを訪れる。

 李光根貿易相、康能洙文化相、朴吉淵外務次官、対外文化連絡委員会の洪善玉副委員長らが同行している。

米ミサイル防衛を非難

朝鮮中央通信

 米国防長官顧問のウィリアム・シュナイダー国防総省国防科学委員会委員長が9日、東京での記者会見で「北朝鮮やイラン、イラクなどの国にミサイル開発を断念させるにはミサイル防衛が必要だ」とし、米国のミサイル防衛システムの樹立を正当化しようとしたことと関連し、12日発朝鮮中央通信は次のように論評した。

 米国はロシア、中国、その他の国の核抑止力を無用にするため、ミサイル防衛システムを樹立しようとしている。

 とくに米国は、大国にはなるべく刺激をあたえないようにし、弱小と思われる国に対しては「ミサイル開発」のレッテルを張り「脅威」の主な口実を設けようとしている。米国は「脅威」を作って大国をけん制しようとしている。

フィリピン外相に祝電

白南淳外相

 12日発朝鮮中央通信によると、白南淳外相は朝鮮とフィリピン間の外交関係設定1周年に際し、テオフィスト・ギンゴナ副大統領兼外相に祝電を送り、政治、経済、文化など各分野での協力を発展させるようにしたことは大きな意義があったとし、外交関係設定後、良好に発展している両国間の友好関係を引き続き拡大強化していくことを表明した。(朝鮮通信)

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