ビールのおいしい季節

夏は6〜8度が適温


 ビールのおいしい季節がやってきた。1年中味わうことのできるビールだが、暑さを吹き飛ばす夏場はやはり格別。おいしくビールを飲むためにはちょっとした心遣いが必要だ。

何度くらいがベスト?

 ビールは凍らせてしまうと香味や成分の調和がくずれ、味が分離してみずっぽくなり、うまみが台無しになってしまう。だから、冷やせば冷やすほどよいと思うのは誤り。飲みごろの温度は人それぞれ、好みによって違うが、夏はやや低め、冬はやや高めに。350ミリリットル缶なら夏は冷蔵庫で5〜6時間冷やして6〜8度、冬は2〜3時間冷やして8〜10度ぐらいが適温だ。さらに、びんが割れたり缶が破裂する危険性もあるので、冷凍庫にいれるのはやめよう。冷やしすぎると濁るが衛生上問題はない。

保存方法は?

 ビールはデリケートで環境をうけやすい飲み物。新鮮さを保つためには、光の当たらない涼しい場所に保存しよう。それでも数ヵ月もたつと品質低下を招き、泡立ちが悪くなり、さわやかな香りが失われ、苦みもあらい感じになってしまう。また、冷蔵庫に入れる場合、扉部分に入れると、開け閉めする際の振動が、開けたときの泡噴出しの原因になり、酸化を早めることになる。

グラスは清潔に

 汚れや油分がついていると、泡のキメも粗くなり、味や香りも損なわれてしまう。洗剤で洗ったグラスはぬるま湯で十分にすすぎ、そのまま伏せて自然乾燥させるのが基本だ。

 このときグラス内に空気がこもらないよう、浮かせるのが理想的。時間がない場合はけば立った繊維は避けて、市販のグラスふき専用のふきんを使うこと。

びんと缶の違いは?

 どちらも同じビールが詰められ、味は同じ。ただ、缶は長期間放置すると、まれに缶のにおいがつくことがあるが、軽くて破損せず、すぐに冷えるなど利点もある。衝撃に弱く重いびんは、繰り返し使用できるなど、それぞれ一長一短ある。(暮らしの風七月号参照)

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