高句麗今昔を描く
平山郁夫展閉幕約4万人が観覧、各地を巡回開催へ
画家でユネスコ親善大使の平山郁夫さん(71)の展覧会「高句麗今昔を描く 平山郁夫」展(NHK、朝日新聞社など主催)が、17日、終わった。会期中、4万人近い人たちが訪れ、大盛況となった。今後、来年まで、日本各地14ヵ所で巡回開催される予定。これは画伯が「古代日本と深いつながりをもつ高句麗壁画古墳群は人類と東アジアの貴重な財産」という思いで、ユネスコへの文化遺産登録に協力しようとするもので、収益金は高句麗壁画の保存修復基金などに充てられる。
日本ユネスコ協会連盟の長岡正哲さんによると、世界遺産登録に関する作業は、2000年4月に仮申請が終り、現在、本申請が行われており、正式に登録されるのは2003年頃。 同氏は「今度、朝鮮からの代表団を迎えて、文化財保護の面で交流を深め、日本各地の研究所、博物館、展示会を視察し、国境を越えて、東アジアの文化遺産を守るうえで協力できることを確認できて有意義だった」と語った。 さらに、同氏は、展覧会を通して、朝鮮民主主義人民共和国の人々や暮らし、古墳壁画と古代日本の深い関わりについて日本の人々が知り、共和国を正しく理解するうえでもよい機会になったと述べた。 また、共和国の李柱伯団長も今回の訪日の意義について「平山画伯はじめ各界の人たちが私たちを心から歓迎し、展覧会の成功に尽力してくれたことに心から感謝している。今後もこの分野での協力関係をいっそう深めていきたい」と語った。 |