春・夏・秋・冬

 先月、選挙一色だった日本。結果は「小泉人気」をバックに自民・与党陣営が勝った。しかしこの間、こうした日本社会を尻目に国際社会では、重要な出来事が相次いだ。中ロ首脳会談と善隣友好条約の締結、米国務長官の訪中・江沢民主席との会談、そして金正日総書記のロシア訪問。総書記とプーチン大統領との会談は4、5日に予定されているという

▼中ロ首脳会談を通じて両国は、ソ連の崩壊によって空白だった関係を「永久に友人である」ことを前提としたものに再構築する意思を確認した。すでに朝ロは昨年7月のプーチン訪朝を通じて「両国の友好・協力関係を新たに発展させようという共通の意思と立場で虚心坦懐に話し会い、相互の理解と信頼を深め」ている(総書記)

▼朝中は2度の総書記の訪中によって、先代の指導者たちによって切り開かれ強化されてきた関係をさらに発展させていくことを確認。今年9月にも江沢民主席の訪朝が予定されている。まさに朝・中・ロ関係はかつての時代を想起させるトライアングルへと、変化を遂げつつある。総書記の訪ロはそのことに拍車をかけるだろう

▼北南関係はといえば、6.15共同宣言1周年を祝う金剛山などで行われた一連の行事を通じ、自主的平和統一への変わらぬ意思を改めて国際社会に示した。8.15記念行事でもそのことを宣言することになる

▼着実に進む友好、親善と平和、共存の構図作り。「ミサイル脅威」を口実に軍拡に走る米国がその枠からはみだしている。それに追随する日本。孤立を選択するのだろうか。(彦)

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