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北海道朝高1年の崔美澪さんからうれしい便りが届いた。同校では生徒たちが、朝鮮新報を教材に情勢の勉強などをするという(社会・生活欄に投稿内容)。明日の在日同胞社会を担う新しい世代が、本紙を役立ててくれていると思うと、もっと良い記事を書かねばと身の引き締まる思いだ
▼本紙の利用の仕方は読者によって様々だろうが、朝鮮の歴史記事や朝鮮語教室など、民族性を養うための企画が、とくに評判が高いようだ。子育てをする過程で若い親たちが使うウリマルを中心に扱った「ポクシルオンマの子育てルンルン」などは、毎回大きな反響を頂いた。すでに3、4世が中心となった同胞社会では、こういった企画が受けるらしい ▼今年1月から時事欄に連載中の「地名考―故郷の自然と伝統文化」もその一つ。在日同胞の大半が南に故郷をもつことから、朝鮮半島の南側にしぼって各道の地名やその由来、風習などを紹介してきた。故郷を思い出し、故郷を知るものとして愛読されているようだ ▼一つ問題なのは地名がむずかしいこと。「朝鮮語の読み方が分からないのでふりがなをつけてほしい」といった投書がひん繁に届く。とくに3、4世には未知の名前が多いようだ。だから編集部では筆者と相談して、できるだけふりがなをふるようにしている ▼6.15共同宣言の精神に基づき、昨年から道が開かれた総聯同胞故郷訪問団。今は1世が中心だが、いずれ3、4世も故郷の地を踏むことになるだろう。その時に備え、いや民族を知るためにも「地名考」を愛読してほしいと思う。(聖) |