同胞コミュニティー東西南北
再建から1年、新たなきもちで
朝青鳥取県本部
ここに注目! |
◆民族教育を柱に、午後夜間学校、青年学校開講 |
◆既婚者の会「トトリ」も |
◆地域担う次世代育てたい |
昨年5月24日、鳥取県では約10年ぶりに朝青本部が再建されました。以前は常任委員会が機能しておらず、活動といっても近隣の島根県の青年たちとサッカーをするくらいでした。
99年3月、山陰と岡山の朝鮮初中級学校が統合したことを受け、朝鮮学校出身生が「1、2世が築いた同胞社会をなくしてはならない」と再建に向け動きだしました。その年の春から2年連続で専従の朝青活動家が赴任したことも再建に拍車をかけました。 この間、常任委員会のメンバーを中心に地道な動員活動を行い、フットサルクラブや日本の小学校に通う子どもたちにウリマルを教える午後夜間学校、女性サークルなどをスタートさせました。新聞も月1回発行しています。 朝青を再建する過程で地域に住む同胞青年が、同胞どうしのつながりを求めていることを知り、常任委員たちの絆、団結力も強まりました。再建から1年。今後の課題は、朝青を担う人材をどう育てていくかです。その意味で、開講して2年になる午後夜間学校は大きな役割を担っています。2ヵ所の教室で、計10人の子供たちがウリマルを学んでいます。6月には日本学校に通う中・高・大学生、社会人を対象にウリマルを教える青年学校「ナビ(朝鮮語で蝶)」も開講しました。ウリマル、つまり民族教育の灯を絶やさないことが同胞社会を守り、発展させていくことだと思っています。 20代後半から30代の既婚者たちの集まりも活動の軸です。名前は鳥取にかけて「トトリ(朝鮮語でどんぐり)」。月に1回集まっては、互いの子育てなどについて相談し合っています。 全国的に見れば同胞数が多い地域ではありませんが、同胞青年のネットワークと営みがあるということを全国にどんどん発信して行きたいと思っています。(常任委員会メンバー一同) |