崔承姫作「荒波を越えて」
幻の作品を初演/朴泉美さん
3日、東京・練馬文化センターで行われた金剛山歌劇団ジョイントコンサートでは、朴泉美さんの独舞「荒波を越えて」が披露され、注目を浴びた。
この舞踊は1949年、朝鮮民族の生んだ不世出の舞姫・崔承姫が創作した作品。大海原に舟を出し、大いなる目的のために怒濤の波とたたかう老人の強い意志と民族的な気性を表している。48年、済州島で起きた4.3事件に加勢しようと、ある老人が大海原に小舟を浮かべて済州島へ向ったという記事を読んだ崔承姫が、強い創作意欲にかられて作ったという秘話がある。 60年代まで、共和国各地で盛んに上演されていたが、その後は舞踊界の人たちの記憶の中でのみ、幻の作品として存在してきた。 昨年、平壌音楽舞踊大学で、崔承姫の弟子キム・ラクヨン氏によって再現され、日本ではこの日が初演。 |