朝鮮各団体、各紙、小泉首相の靖国参拝を非難


 小泉純一郎首相が8月13日に靖国神社を参拝したことと関連し、朝鮮の被害者団体や各紙は非難の声を強めている。その要旨は次の通り。(朝鮮通信)

 ◇「従軍慰安婦」・太平洋戦争被害者補償対策委員会声明(8月27日)

 日本の最高当局者が、わが国などアジア諸国に対する侵略戦争に責任あるA級戦犯の位牌が保管されている「靖国神社」に参拝したことは、日帝の侵略によって数えきれない不幸と苦痛、災難を被ったアジア人民に対する愚弄である。また、100余万の犠牲者、600余万の強制徴用・徴兵者、およそ20万の「従軍慰安婦」など、過去の被害者と遺族をはじめ全朝鮮人民に対する耐え難い冒とくであり、人類の正義と良心に対する露骨な挑戦となる。

 彼の参拝は、かつて日帝が朝鮮人民に対して犯した取り返しのつかない反人倫的犯罪への謝罪と補償はおろか、その犯罪自体を認めようともせず、むしろ血塗られた侵略史を是が非でも正当化し、軍国主義を復活させようとする日本国家と政府の公式的な立場を国際社会の前に露呈したものであり、日本の最高当局者がその先頭に立っていることを自ら暴露したものでもある。

 日本政府は全朝鮮人民の怒りの叫びに耳を傾け、過去の罪過に対する美化と軍国主義復活の策動を即時中止し、大勢の流れを直視して一刻も早くわが民族に犯した罪過について心から謝罪し、徹底的に補償すべきである。

 ◇日帝の朝鮮占領被害調査委員会スポークスマン声明(8月28日)

 内外の強い抗議と警告にもかかわらず、小泉首相が「靖国神社」を参拝し、その後を追って日本政府の閣僚と国会議員が参拝劇を演じたことに対する糾弾の声が世界中で高まっている。

 今回の参拝劇は、全朝鮮人民とアジア人民に対する冒とくであり、世界の良心と正義に対する露骨な挑戦である。日本の最高当局者が先頭に立って強行した「靖国神社」参拝劇を全朝鮮人民に犯したもう一つの犯罪行為として、厳しく断罪、糾弾する。

 今、日本で激しく吹き荒れている軍国主義の嵐は、20世紀に破滅した軍国主義の亡霊を復活させ、軍国主義日本を再生させようとする無分別な政策の産物である。歴史は、軍国主義の侵略は他国と他民族に計りしれない災難と苦痛をもたらすばかりか、自国を滅ぼし、自国民にも羞恥と不幸をもたらすということを実証している。日本はまさにこうした歴史の典型的な体験者である。

 日本当局者は現実を直視して行動すべきである。今日の朝鮮は過去の朝鮮ではなく、アジアは過去のアジアではない。

 もし、日本が今日の現実に背を向け、軍国主義政策に執着して自分の祖先が歩んだ道をそのまま歩むなら、破滅の運命を免れないであろう。

 ◇民主朝鮮(8月28日付)

 日本当局者の「靖国神社」参拝後の政界の高位にいる人物の行動は、相手のほおをひっぱたいた手で握手を求めるのと同じ無礼で恥知らずな行為であって、アジアと世界の人民を愚弄し、冒とくする今一つの犯罪行為である。

 日本当局者が「靖国神社」を参拝した翌日、日本の外交当局者は、アジア諸国との関係を改善するために努力すると表明したが、それは懐に刀を忍ばせた者が見せるうわべだけの微笑みに過ぎない。かつての罪悪をうやむやにして「大東亜共栄圏」の夢をあえて実現させようというのが、「関係改善」の裏に隠された本当の思惑である。

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