謝罪・真相究明を

　公安調査庁（公調）が破壊活動防止法（破防法）の調査を口実に各地の自治体から在日同胞の外国人登録原票を入手していたことと関連し、各地で抗議行動が続いている。総聯愛知県本部は８月２９日、中部公調事務局と名古屋市役所、和歌山県本部は２８日、和歌山市内の公調事務局と同市役所、岡山県本部は２７日、岡山市の公調事務所と同市役所を訪れ、謝罪、真相究明、再発防止を求めた。愛知県では名古屋市、豊橋市、安城市、春日井市、小牧市、東海市などが４１人分、和歌山市は１６人分、岡山市は４人分の原票を公調に渡していた。

　一方、田中宏・龍谷大教授、水野直樹・京大教授、仲尾宏・京都造形芸術大教授、浅野健一・同志社大教授らは２９日、８７人分の原票を公調に開示した京都市に対して市長あての申入書を提出。市役所を訪れ、人権侵害と認め謝罪し、再発防止策を講じるよう求めた。また、公調が原票入手の際、照会対象者・理由などを明らかにしていたのかどうかを明示し、市の個人情報保護条例に抵触していないかどうかについて市の見解を聞いた。

　また、同市文化市民局の竹井勝理事らは３０日、総聯京都府本部を訪れ、「国からの要請であり、やむを得なかった」と釈明した。応対した鄭博允副委員長は、謝罪と真相究明、事件の再発防止を重ねて要求した。

４０回目迎えた朝・日親善サッカー横浜大会

１２チームが出場、友好深める

　在日本朝鮮人神奈川県体育協会と横浜サッカー協会共催の「第４０回朝・日親善サッカー横浜大会」が８月１２日、横浜市の三ツ沢公園陸上競技場で開かれ、在日朝鮮サッカー団、神奈川朝鮮サッカー団、神奈川朝鮮初中高級学校、朝高ＯＢ、横浜社会人選抜（Ａ、Ｂ）など１２チームが出場した。同大会は１９６１年から毎年、欠かさず開かれてきているもので、両協会の関係者らは、新世紀元年に行われた大会の場で「２１世紀も、サッカーを通じて朝・日間の友好を促進していこう」と約束し合っていた。

【試合結果】◆神奈川初級１―８横浜少年選抜◆神奈川中級１―１横浜南ヶ丘中◆神奈川朝高２―０横浜市立高選抜◆神奈川朝鮮サッカー団０―２横浜社会人選抜Ｂ◆朝高ＯＢ２―０横浜シニア選抜◆在日朝鮮サッカー団２―３横浜社会人選抜Ａ

アジア年齢別水泳選手権シンクロ競技

朝鮮が全種目で優勝

　８月２４日から２６日まで香港で開催された「第１回アジア年齢別水泳選手権大会」シンクロ競技に出場した朝鮮の選手らが、４種目すべてで金メダルを獲得した。

　アジアの２２の国と地域から７００余人の選手が参加した同競技は､Ａ級(１３〜１５歳)､Ｂ級（１６〜１８歳）のそれぞれソロ、デュエット別に行われた。

　ソロ（２５日）では、Ａ級でチョン・オクソン選手、Ｂ級でチェ・ヨンミ選手、デュエット（２６日）では、Ａ級でトク・コボムとユン・フィソンペア、Ｂ級でファン・スヂョンとキム・プニペアが優勝した。（朝鮮通信）

２００メートル背泳ぎで８位

全国大会出場の千葉初中・白賢淑さん

　８月２１〜２３日に鳥取県米子市営東山水泳場で開催された全国中学生体育大会に、千葉朝鮮初中級学校中級部３年の白賢淑さんが２年連続出場し、個人競技の２００メートル背泳ぎで８位に入賞（２分２２秒３３）した。白さんの自己ベストは２分１４秒３９（昨年のシドニーオリンピックに出場した８位入賞者に匹敵）だが、力およばなかった。

岡山初中の安未史さん新体操で健闘

　一方、同月１７〜１９日に開催された全国中学校体育大会新体操競技に岡山朝鮮初中級学校中級部３年の安未史さんが２年連続出場し、個人総合部門で３８位タイだった。

　同大会には、４７人の選手が出場し、こん棒とリボンの２種目を競った。安さんはこん棒で８．２５０点（３５位）、リボンで７．８７５点（３８位タイ）の合計１６．１２５点にとどまった。

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