山で元気!
白山・御前峰
(2702メートル、石川県)
第2の人生は高山植物と戯れたい!
留学同京都OBの登山クラブ「山遊会」(京都)、「高翔会」(関東)の合同登山が8月11日から13日まで石川県白山で行われた。
11日、白峰村・市ノ瀬で京都、関東組が合流し、班を4組に構成。健脚組(5人)、中堅組(7人)、スローペース組(7人)、食料調達組(2人)の総勢21人は白山を目指し出発。スローペース組は中飯場から大幅に遅れだす。足は動かないが口だけは達者。「ビールで乾杯の時までに間に合えばいいのだ」と。南竜分岐から花畑が広がる。白のイブキトラノオ、ミヤマトウキ、オオハナウドのセリ科の白花とシモツケソウのピンクの花で山が化粧している。見事な眺め。 「もう歩けない」と疲労困ぱいしている女性たちもハクサンフウロウの綺麗な花に感嘆の叫び。ニッコウキスゲに見とれ、弥陀ヶ原につく。ここから平坦な道。水屋尻雪渓に感動し、室堂小屋にたどりつく。大鍋4個にすっかり湯が沸き、食事の準備はできていた。12日、2日目は早朝4時に起床。頂上御前峰を目指し、ヘッドランプの列が群がる。霧がきつく、日の出を拝めず、すぐ山小屋まで下りる。ここから健脚組はわれわれ(スローペース組)と別れ、18キロメートル、9時間の別山を登りベースキャンプ場に下山するコースを取る。まさに驚異的なコース。 夕刻6時、緑濃い市ノ瀬キャンプ場に全員無事帰着。早速焼肉パーティーと自己紹介が始まる。30数年専従活動をしてきた、ある男性会員は第2の人生最初の行事にこの登山を選んだ。これからは山登りし、高山植物と戯れ、活き活きとした人生を送りたいと言う。拍手が緑の樹木にこだました。後は、留学同時代の野外キャンプで歌った楽しい歌と踊りが途切れなく続く。身も心も青春時代に戻っている。満天の星空のもと、ランタンのガス灯が彼らのいきいきとした笑顔をぼんやりと照らしていた。(留学同京都OB登山クラブ「山遊会」幹事 金相煥) 【コースとタイム】市ノ瀬〜別当出合〜中飯場〜甚之助小屋〜南竜分岐〜弥陀ヶ原〜壷堂山荘・宿泊〜御前峰室堂山荘〜南竜山荘〜南竜分岐〜別当出合(距離13.5キロ、2日間9時間10分)。 |