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公調の外登原票入手事件
神奈川・愛媛・滋賀・茨城・兵庫、抗議行動続く 公安調査庁(公調)が破壊活動防止法(破防法)の調査を口実に各地の自治体から外国人登録原票を入手していたことと関連し、各地で抗議行動が続いている。 総聯神奈川県本部は3日、神奈川公安事務所に対し、「犯罪の嫌疑もなく写しを求めるのは違法行為だ」とする抗議の申入書を提出した。同本部によると、公調は昨年度に横須賀市6人分、今年度は川崎市2人、横浜市1人、計9人分の原票を入手していた。また、総聯愛媛県本部は8月28日、松山市の公調事務所と同市に、総聯滋賀県本部は29日、大津市の公調事務所と同市に、総聯茨城県本部は31日、水戸市内の公調事務所と同市に、総聯兵庫・西宮支部は31日、西宮市にそれぞれ申入書を提出した。各本部は申入書を提出した後に記者会見を開き、事件の不当性を訴えた。 また、日朝協会京都府連合会は8月30日、「具体的な理由がないまま原票を渡したのは、人権侵害」だと断じ、個人情報の漏えいに手を貸した京都市が在日朝鮮人に謝罪することを求める桝本頼兼市長あての抗議文を提出した。 オモニと子どもの「ミオフェスタ」 演劇、キャラクターショーなど 「ミオフェスタ in Kyoto―輝く未来をセセデ(新世代)に」が2日、京都市左京区の京都市国際交流会館イベントホールで開かれ、京都府下に在住する同胞と子どもたち、約230人が参加した。 2回目を迎える同フェスタは、20〜30代のオモニたちのネットワーク「未来を育むオモニの会」が主催したもの。昨年7月に実行委員会を発足し準備を進めてきた。1部では、ハルモニ(祖母)の還暦祝いを舞台に、日本でも民族の誇りを抱いて生きていこうとアピールした演劇とスライド「記念写真」が上演された。2部では、「子どものための『遊び場』」が舞台上に設けられ、遊戯やゲーム、踊りを交えた朝鮮と日本の歌のメドレーなどが披露された。 実行委の朴錦淑事務局長(29)は、「輝かしい未来を子どもたちに与えようというテーマがよく伝わったと思う」と満足そうだった。 国連の対日勧告 民族教育差別撤廃を、総聯中央同胞生活局長談話 総聯中央の河秀光同胞生活局長は4日、国連・社会権規約委員会が日本政府に対し、朝鮮学校を正式に認めて財政補助と卒業生に大学受験資格を与えるよう勧告したことを歓迎。要旨次のような談話を発表した。 今回の勧告により、日本が加入する主要な国際人権条約のすべてにおいて、その順守状況を審査した国連の各条約機関が日本政府に対し、在日同胞の民族教育への差別を撤廃するよう求めたことになる。日本政府が真っ先に解決すべき人権課題がこの問題であると、国連が判断したと言えよう。また今回の勧告は、国連と国際社会が在日同胞の民族教育の権利を求める総聯と在日同胞の一貫した主張を認め、支持を表明したことになる。 国際人権条約の締約国には、委員会の勧告を受け入れる義務がある。日本政府は自らが締約国となった条約の要求と委員会の勧告に従い、民族教育への差別をただちに撤廃すべきだ。 北京ユニバで金 女子ハーフマラソン 中国の北京で行われた第21回ユニバーシアード競技大会の女子ハーフマラソン(1日)で、朝鮮のハム・ボンシル選手が1時間15分24秒の記録で優勝し、キム・チャンオク選手が1時間15分36秒で銅メダルを獲得した。また、7月29日の同大会男子シンクロ高飛びで朝鮮チームが銀メダルを獲得した。(朝鮮通信) |