江沢民主席の朝鮮公式訪問に関する詳報
21世紀の朝中親善強化へ
重要な意義、歴史的出来事
江沢民・中華人民共和国主席(中国共産党総書記)の朝鮮公式訪問(3〜5日)に関する詳報が六日、発表された。その要旨は次のとおり。(朝鮮通信) ●深みある意見交換、幅広い見解の一致 金正日総書記は江沢民主席と熱く対面し、単独会談と全体会談を行った。 真しで親善的な雰囲気の中で行われた両国最高首脳の対面と会談では、自国の政治経済情勢が互いに通報され、朝中親善をいっそう発展させることや国際・地域情勢をはじめ共同の関心事となる問題に関する深みのある意見が交わされ、討議された問題において幅広い見解の一致を見た。 金正日総書記は、新世紀の最初の年に江沢民主席が朝鮮を公式訪問したことを熱く歓迎し、今回の訪問が伝統的な朝中親善関係をいっそう強固にし発展させるうえで重要な意義を持つと評価した。 江沢民総書記は8ヵ月ぶりに金正日総書記と再会することになったことに大きな喜びを表明しながら、金正日総書記と朝鮮の党と政府、軍隊の指導幹部、平壌市民が熱烈に歓迎してくれたことに謝意を表した。 ●両国、両党間の高位級交流と往来の伝統を維持 両国の指導者は、伝統的な朝中親善協力関係を新世紀にも引き続き活発に強化、発展させていくことが両国人民の志向と念願、根本的利益に全面的に沿うものであり、アジアと世界の平和と安定、発展にも肯定的に寄与するものであると一致して強調した。 また朝中両国と両党間の高位級交流と往来の伝統を維持し、各分野での交流と協力を強化して親善協力関係をより高い段階へと発展させるために共同で努力することに合意した。 金正日総書記は近年、朝中両国指導者の深い関心のもとで朝中両国の党と政府、人民間の親善協力関係が立派に発展していることを評価し、長い歴史的伝統のある朝中親善を大切にし、いっそう発展させていくことは、朝鮮労働党と政府の終始一貫した立場だと強調した。 江沢民主席は1990年に訪朝して金日成主席と会った時のことが忘れられないとして、過去10余年間、国際情勢はもちろん、両国の国内情勢においても大きな変化があったが、両国の老世代指導者が育ててきた伝統的な朝中親善は決して変わることなく継承され、新たな情勢のもとでいっそう発展したと指摘した。 江沢民総書記はまた、金正日総書記が昨年5月と今年1月の2回にわたって中国を訪問し、朝中両党、両国、両人民間の相互理解と信頼をよりいっそう深め、親善協力関係を強化、発展させてきたと述べ、新世紀に、朝鮮の党と政府、人民と共に努力して伝統的な親善協力関係を新たな発展段階へと進めていく意思を表明した。 ●各分野の交流、協力を強化 対面と会談では、社会主義建設と国の統一のための両国人民のたたかいに対する相互支持と連帯が示された。 金正日総書記は、江沢民主席を首班とする中国共産党の指導のもと、中国人民が中国の特色ある社会主義現代化建設において多くの成果をあげており、「3つの代表」に関する思想をはじめ中国の党が打ち出した路線と政策が中国の実情に合い、人民の幅広い支持を得ていると指摘した。 また「1つの中国」の原則にもとづき国の完全な統一を実現するための中国党と政府の偉業に支持を表明し、中国が独立・自主の平和外交政策に沿って国際舞台で覇権に反対し世界の平和と安定を守るために傾けている努力を評価した。 江沢民主席は、金正日総書記の指導のもとで近年、朝鮮の社会主義建設と対外関係、また国の自主的平和統一を実現するための活動で新たな成果が成し遂げられていることを高く評価し、勤勉で勇敢で理知的な朝鮮人民が、金正日総書記を首班とする朝鮮労働党の指導のもとで自力更生、刻苦奮闘の革命精神を発揮し、朝鮮の実情に合う発展の道を進むことで朝鮮を富強な国に建設するだろうとの確信を表明した。 また中国は近い隣国として朝鮮半島情勢の発展と変化に大きな関心を持ちこの地域の平和と安定のために一貫して努力しているとして、国の自主的平和統一を実現するための北南双方の努力と、とくに北南関係改善のために朝鮮が取っている最近の措置を評価、支持し、朝鮮が米国、欧州連合などの各国との関係を改善、正常化することに関する支持を改めて表明した。 中国側は今年春、朝鮮が例年にない大干ばつの被害を受けたことと関連し、食糧20万トンとディーゼル油3万トンを無償援助することを決めたと知らせ、朝鮮側はこれに謝意を表した。 両国指導者は、一連の国際問題について幅広い意見交換を行い、自主権の相互尊重と内政不干渉、平等と互恵の原則にもとづく正義の新国際政治経済秩序を樹立し、アジア太平洋地域の平和と発展のため、共同で努力することにした。 江沢民総書記の訪朝は、朝鮮労働党と政府と人民の熱烈な歓迎と真心の歓待のもとで成果的に終わった。 江沢民主席は訪問結果に大きな満足を表明し、朝鮮労働党と政府、人民の歓待に心から謝意を示す感謝電を金正日総書記に寄せた。 朝中両国人民と国際社会の大きな関心のもとで行われた江沢民主席の訪朝は、朝中両国指導者の信頼関係をいっそう厚くし、21世紀、朝中親善関係を限りなく強化発展させるうえで重要な意義を持つ歴史的な出来事となる。 (関連記事) |