短信


日本は過去清算を

国連・反人種差別世界会議で朝鮮政府代表

 南アフリカ・ダーバンで7日まで開かれていた国連主催の「反人種主義・差別撤廃世界会議」で4日、朝鮮政府代表が演説した。

 朝鮮政府代表は、すべての形態の人種主義と人種差別の根源を取り除くためにはその過去の歴史を解決することが必要だと指摘したうえで「過去における植民地主義の残存が、人種主義・人種差別の今日的形態のもとになっている」と述べ、過去の清算の重要性について強調。人種主義・人種差別行為を犯した各国に、その責任を認め、被害を受けた諸国、共同体、個人に賠償するよう促した。

 そして、日本による朝鮮侵略・植民地支配について批判したうえで、日本政府が現在も過去の清算を拒否していること、朝鮮学校生徒への暴行事件などが相次いでいること、歴史教科書わい曲問題などに触れ、「人種主義と侵略に汚れた過去を清算し、地域の不安定の原因を取り除くよう日本政府に強く要請する」と述べた。(朝鮮通信)

浮島丸訴訟の原告、公式謝罪求め控訴

 解放直後に沈没した浮島丸に乗っていた南朝鮮在住の生存者や遺族計80人が日本政府に損害賠償と公式謝罪を求めた訴訟で原告側は5日、生存者15人に総額4500万円の支払いを命じた京都地裁判決(8月23日)が、公式謝罪請求を認めなかったことを不服として、原告全員が大阪高裁に控訴することを決めた。日本政府も3日、判決を不服として大阪高裁に控訴している。浮島丸には、旧日本海軍省の決定により、強制労働を強いられた朝鮮人徴用工ら3735人が乗っていたが、1945年8月24日夕、突然大爆発を起こして舞鶴湾で沈没。日本軍による計画的犯行との説が有力だが、真相は明らかにされていない。

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