ここに注目！

　それまで東北地方には日本の大学などに通う在日同胞の団体である在日本朝鮮留学生同盟（留学同）の地方組織もなく、各自が朝青などの活動に参加するのに留まっていました。そんな時、ネットワークの李慶徳・前代表から「東北地方でも留学同のような活動をやってみないか？」と声をかけられました。私自身そうした活動に興味があったことから、快諾しました。

　ほかのトンムも同じように考えていたのか、初めての集まりの時に７人が集まりました。東北地方は広いうえに同胞人口が少ない！　そんな中で７人が集まったのだから大成功だったと思います。

　主な活動内容としては、とりあえずみんなで集まって楽しく過ごす！　いわゆる、サークル的な活動です。キャンプや１泊温泉旅行など、みんなで楽しく活動しています。しかし、ただ集まってワイワイしているわけではありません。在日同胞としての自覚を持ち、自分たちの役割や立場、現在学んでいる専門的知識をどのように在日同胞社会に生かせるのかなど、時には真剣に議論します。

　医療系の学生が多いことも当ネットワークの特徴です。現在のメンバー１０数人のうち、半数以上が医療系。集まるとマニアックな医療系ネタの話で盛り上がってしまい、ほかのトンムたちに白い目で見られてしまうことも…。

　現在のメンバーは高学年が多いため、ネットワークを絶やさないためにも今後、募集活動に力を入れていきます。また医療系が多いという強みを生かし、同胞のための、地域に根づいた保健活動をしてみようと考えています。
（呉悦明代表＝岩手歯科大学歯学部３年、ＨＰ＝http://www.d3.dion.ne.jp/~leetoku/）

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