第11回高麗書芸全国展

兵庫で初、1000人が来場


 朝鮮の文字による書道の普及に取り組む「高麗書芸研究会」の主催による「第11回高麗書芸研究会全国展〜民族の魂を『ウリクル』にこめて」(ウリクル=朝鮮の文字)が1日から3日まで、神戸市中央区の兵庫県民会館大展示室・県民アートギャラリーで催され、3日間で延べ1000人以上が来場する大盛況となった。

 兵庫では初開催となる同展のオープニングセレモニーには400余人が参加。テープカットの後、クラシック音楽の演奏や、在日同胞障害者・障害児と家族のネットワーク「ムジゲ会」(ムジゲ=虹)への寄付金贈呈が行われた。

 同展には、地元の兵庫、大阪、京都をはじめ13都府県から、同胞と日本人の書道家、文化人による作品170余点が展示され、来客の目を引きつけた。

 作品の多くは掛け軸。祖国への思いや南北統一への願いを込めた「統一」「慶」などの文字や、今夏の広島朝鮮初中高級学校高級部サッカー部のインターハイ出場を祝った詩、故郷の山河を描いた水墨画も目立った。

 自身も今回、作品を出展した朴貞姫・西日本高麗書芸研究会理事は、多くの同胞や日本人が訪れてくれて感無量だと述べ、「ウリクルで書かれた作品を目で見て親しんでもらうことで、ウリクルの素晴らしさを大勢の人々に伝えることができれば嬉しい。また、朝・日友好の一助にも」と語っていた。

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