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家族、親族と数十年ぶりの対面

第5次総聯同胞故郷訪問団

 第5次総聯故郷訪問団が19日、仁川空港を発ち、成田、関西の両空港に到着した。

 崔景植・在日本朝鮮人商工連合会顧問を団長する一行71人(随行員9人、記者2人)は14日、成田空港と関西空港に分かれて出発してソウル・仁川空港で合流。15〜18日の3泊4日の間は、各自の生まれ故郷にそれぞれ滞在し、家族・親族、旧友らと数十年ぶりに会って語らい、親や親族、先祖の墓参りをした。

 音信不通になっていた実の弟と62年ぶりに再会した朴ソニさん(78、東大阪市在住)」は、「故郷訪問団参加が決まって申請しても所在がわからず、連絡のないままここに来た。もう会えないと思っていたが、弟をはじめ甥や姪、8人が故郷の忠清北道忠州郡からソウルまで出てきてくれていて、本当に驚いた」と話す。弟のジョンテさん(68)は訪問団到着の2日前、赤十字から知らされて、うれしくて小躍りしながら待っていたという。再会の日、夜遅くまで話は尽きず、翌日からは故郷で一緒に過ごした。

 訪問団一行は、6.15共同宣言の実現へ決意を新たにしていた。なお15日、大韓赤十字社主催の歓迎晩さん会が開かれた。

一人ひとりが主人公

「ワンコリアフェスティバル2001」

 京都・口丹地域(亀岡市、薗部町ほか)の若手商工人らによる親ぼく会「口丹ミレ(未来)フォーラム」の結成5周年と、商工会結成10周年をともに記念した「ワンコリアフェスティバル2001」(主催=同実行委員会)が9日、亀岡市内のガレリアかめおかで開かれ、地域在住の総聯と民団傘下の同胞、日本市民ら1,000余人が集った。

 「家族単位で地域に密着し、若い世代が同胞コミュニティーを意識して親ぼくを深めながら、民族意識を育める場をつくろう」と企画されたもので、商工会が中心となり、昨年6月から準備を進めてきた。

 フェスティバルでは、口丹商工会の朴新造理事長があいさつした後、同胞青年たちによるチョゴリファッションショー、子ども向けのウルトラマンショー、日本市民らの公演、拳道会の空手演武、京都と大阪朝鮮歌舞団の芸術公演などが次々と披露された。また、会場には女性同盟と朝青が用意した朝鮮料理の売店も並んだ。朴理事長は、「同胞一人ひとりが地域の同胞社会の主人公だ」と強調した。

「ミサイル脅威」は誇張

米コリア協会会長の発言・民主朝鮮論評

 米国コリア協会のドナルド・グレッグ会長がCNNテレビとの会見で「北朝鮮からのミサイル脅威というのは誇張されたものであり、これ以上北朝鮮をならず者国家と呼んではならない」と述べたことと関連し、民主朝鮮15日付は、朝鮮の「ミサイル脅威」説の荒唐無けいさを明らかにした発言であると論評した。

 論評は同時に、米国はありもしない朝鮮の「ミサイル脅威」説をねつ造して流し、「ならず者国家」だと勝手に規定して主権国家の権威を傷つけた責任を負い、謝罪すべきだと指摘した。

檀君時代の集落遺跡を発掘調査

 14日発朝鮮中央通信によると、朝鮮社会科学院の考古学者は最近、平安南道徳川市南陽里にある檀君朝鮮時代の大規模集落の遺跡に対する総合的な発掘および調査を行った。

 今回の試掘と発掘により、10万平方メートル以上の幅広い範囲に150余の住居跡が分布していることが確認された。

 また、2つの新石器時代の住居跡と31の檀君朝鮮時代の住居跡、3基の支石墓、23基の高句麗石室封土墳、7基の高句麗槨墓、3000余点の遺物を発掘した。

 この中には青銅琵琶型槍先、環状石斧、短剣、槍先、石鏃などの兵器類と手斧、魚網錘、紡錘車などの労働道具が含まれている。

米軍撤退がカギ

朝米関係、労働新聞

 米軍が南朝鮮に駐屯して56年が経過したことと関連し、労働新聞15日付は論評で次のように指摘した。米軍は、朝鮮半島情報の緩和を願っておらず、北南関係の対決を助長することで、南駐屯の口実を設けている。新世紀に登場したブッシュ政権は、朝米関係改善の流れを阻み、朝鮮半島にもたらされた平和と和解の雰囲気を崩す対朝鮮強硬敵視政策を実施している。米軍の南からの撤退は、朝鮮停戦状態を平和へと転換させ、朝米敵対関係を改善するキーポイントである。(以上朝鮮通信)

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