同胞コミュニティー東西南北
「コトバ」楽しみ自分の力に
留学同東京渋世支部 文樂部
ここに注目! |
◆ジャンルは問わず |
◆HP上に150以上の書評 |
◆神保町古本探索も |
留学同渋世支部文樂部は「文樂部」の名前のとおり「文を樂しむ部」。本という体裁を取っていなくても「文(百科事典からトイレの落書きまで)」を見て感じたことを自分の「コトバ」で語ろうというサークルです。自他共に認める読書家、渋世支部の鄭栄桓支部長の発案で、昨年12月に結成されました。
現在は、ホームページ(http://www.canal.ne.jp/~kreil/shibusebungakubu/)上の書評掲示板を中心に活動しており、今まで150以上の書評が寄せられています。書評されている「文」は、小説はもちろん、電車内の広告や予備校パンフレット、絵本、参考書や専門書まで多種多様です。この掲示板の主旨は、「文・コトバに接する楽しみを共有する」こと。そのため、一般的に言われる本好き・嫌いなどにとらわれることなく、書評を書く人にも読むだけの人にも、また書評に返事を書く人にとっても「樂しい場」となっています。 今年2月には「神保町古本探索ツアー」を実施しました。目当ての本を定めてドンドン探す人、一軒一軒ゆっくり色々な本を手に取っていく人…、一通り探索を済ませた後には「今日の収穫」として、それぞれが購入した本の発表や本の紹介などを行いました。各自の個性や関心のありかを知ることができるいい機会になりました。 今後もホームページ上の活動と共に、「神保町古本探索ツアー」のように直接情報・意見交換ができる場を作っていく考えです。また、今まで寄せられた書評をまとめた書評集を作り、「文を樂しむ」場や気持ちを広めていきたいと思います。 人が生きていくためには「コトバ」が不可欠です。とくに「在日」である私たちにとって「コトバ」は、周囲の人や社会に自分の物語りを語るために重要なものです。「文を樂しむ」ことによって、「コトバ」を自分の力にする第一歩を踏み出せたと思っています。(産能短期大学2年・金智美) |