各界人士  新年のあいさつ

露朝関係の友好拡大祝う

駐日ロシア連邦大使  A・パノフ


 「朝鮮新報」ならびに読者のみなさんに新年のお祝いを申し上げます。

 昨年・2001年は、ロシア連邦と朝鮮民主主義人民共和国の関係の歴史にとって実に重要な年として回顧されるでしょう。ウラジミル・プーチン大統領と朝鮮民主主義人民共和国・金正日国防委員長のモスクワでの再会と会談は、明らかに、露朝間の伝統的友好と互恵的協力関係のいっそうの拡大・強化に寄与するものでありました。モスクワ首脳会談により、プーチン大統領と金正日委員長が自ら調印したモスクワ宣言の精神に則り、北南対話をはじめ国際関係における両国の協力が将来も根拠のある楽観主義に基づいて展望できるようになりました。

 各分野における両国の関係を発展させることは、人類に挑戦する国際テロに反対する広範なたたかいが展開されつつある国際情勢に鑑み、とくに重要になっています。私たちの主な目標は、平和よう護、朝鮮半島を含むアジア太平洋地域における全般的安定の実現、より生産的な協力に必要な環境の整備を共同の努力で保証することにあります。

 私たちは、一昨年の北南首脳会談と平和共存と和解に向けた後続措置を契機に始まった朝鮮半島における肯定的な変化を満足をもって受けとめており、こうした北南関係の正常化のプロセスを一貫して支持してまいりました。私たちは、このような関係発展が朝鮮半島における緊張緩和に寄与するだけでなく、ひいては世界の安定を促すものと確信しています。

 朝鮮半島情勢が改善されれば、北と南の鉄道を再び結ぶ問題が現実的課題として提起されます。鉄道の連結は、朝鮮半島および北東アジア全般の経済協力の進展を促すだけでなく、地域安定の重要な要素となり、北と南をさらに接近させる結果をもたらすでしょう。

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