取材ノート
テレビと子どもたち
年末年始、朝鮮学校の子どもたちがブラウン管で活躍する機会が相次いだ。東京第1初級児童がバックコーラスに参加したCDの録音現場が紹介された「ズームインSUPER!」、京都第3初級6年生が出場を果たした「欽ちゃん&香取慎吾の新仮装大賞」(ともに日本テレビ系列)、そして先日、東京朝高2年の徐慈美さんが審査員特別賞を受賞した「NHK青春メッセージ」…。いずれも生放送だった。
このうち「ズームインSUPER!」と「青春メッセージ」の現場に取材者として立ち会った。そこで再確認したことは、テレビの画面に映っているのはほんの一部分だということ。普段、われわれが目にしないところで実に多くの人たちが番組を支えている。たくさんのスタッフが忙しそうに、しかもテキパキと仕事を進めていく。子どもたちの扱いにも慣れたもので、その仕事ぶりにおおいに感心させられた。 子どもたちも出演者である以上、スタッフたちとともに番組を作る現場の一員だ。神妙な面持ちでスタッフの話に耳を傾け、指示に従い、しっかりと自らの役割をこなす。子どもたちにとってテレビの現場はもちろん、日本の人、それも大人たちばかりに囲まれる機会はそう多くはない。さまざまな発見にあふれた大切な社会勉強になったはずだ。もちろん、ブラウン管に映る元気な明るい姿を通じて朝鮮学校を立派にアピールしたのは言うまでもない。 最近、日本のテレビでは視聴者参加型の番組が大流行している。学校や子どもたちにスポットをあてたバラエティー番組も多く、協調性が試される団体競技など、朝鮮学校が得意そうな内容のものも少なくない。 朝鮮学校の校長先生をはじめ先生たち、またクラス委員や生徒会委員のみなさん! 自分たちの学校を、クラスを、生徒を、友だちを、テレビという場でアピールしてみるのもひとつの方法では。(東) |