朝鮮政府・政党・団体合同会議で採択された
内外同胞に送るアピール


 22日、平壌の人民文化宮殿で開かれた朝鮮民主主義人民共和国政府・政党・団体合同会議で採択された内外同胞に送るアピールは全文次のとおり。(朝鮮通信)

 内外の同胞のみなさん!

 新年2002年の厳かな統一大進軍が始まる今、朝鮮の政府、政党、団体は平壌で合同会議を開き、全同胞とともに今年、祖国統一の決定的局面を開いていこうとする一念からあなた方にこのアピールを送る。

 昨年、わが同胞は互いに力を合わせて統一愛国の道に確かな足跡を残した。北と南の各党、各派、各界各層は分断の障壁を越えて互いに手を取り合い、団結と統一を目指すひとつの目標を志向した。

 祖国統一運動は北南・海外の広範な同胞を網羅した大衆的で挙族的な愛国運動に転換された。

 かつては想像すらできなかったこの歴史的転換は、6.15北南共同宣言がもたらした貴い結実、民族共同の誇らしい勝利である。

 わが民族は祖国統一へのより大きな希望と信念を抱いて新年を迎えた。

 今年は新世紀2年目の年であり、歴史的な6.15北南共同宣言の履行で転換的な意義を持つ同宣言発表2周年にあたる年である。

 われわれは今年、6.15北南共同宣言の旗じるしを高く掲げ、わが民族同士で力を合わせて自主統一の高い峰をきわめなくてはならない。

 「わが民族同士で祖国を統一しよう!」、これが今年、わが民族が掲げるべき自主統一スローガンである。

 われわれには祖国統一の明るい前途を示す北南共同宣言があり、愛国愛族に燃える統一力量があり、万難を排していく民族的英知と意志もある。

 われわれは民族の団結と統一に対する新たな信念と楽観を抱き、内外の全朝鮮同胞に熱烈に呼びかける。

 1、自主統一の旗じるしである6.15北南共同宣言は徹底的に固守され、履行されなくてはならない。

 北南共同宣言は、今日も明日も祖国統一の確固とした里程標だ。

 祖国統一に向けた民族大行進の推進力も、統一祖国の明るい未来もここにある。

 全民族が6.15北南共同宣言に志を結集し、力を合わせてその履行に歩調を合わせよう。

 6.15共同宣言を否定する人は反統一分子であり、そうした人は民族とともに生きることもできず、民族の中にはそうした人の居場所はない。

 みなこぞって、北南共同宣言を抹殺しようとするあらゆる企図を断固排撃しよう。

 情勢がいかに変わろうとも、南朝鮮で誰が執権しいかなる「政権」が登場しようとも、6.15北南共同宣言は変わることなく固守され、徹底的に履行されなくてはならない。

 全民族が北南共同宣言を積極的に支持し、従い、実践しよう。

 2、北南関係は進展し、祖国統一運動は活性化されなくてはならない。

 北南関係は同じ血筋を引いたわが民族同士の関係であり、ともに統一へと向かうべき同族間の関係である。

 「わが民族同士」というこの大命題には、民族の自主と尊厳に対する同胞の意志が集約されている。

 「わが民族同士」という言葉こそ、受難の世紀を歩んできたわが民族が統一祖国に到達すべき基本目標である。

 この目標を守り、わが民族同士で手を取り合おう。

 対話は、北と南が手を取り合って民族共助を実現する歴史の章である。

 対話は、徹頭徹尾6.15北南共同宣言の精神に忠実で、それを履行する対話になるべきである。

 われわれは、当局間の対話とあらゆる形態の民間レベルの対話、接触を積極的に発展させるだろう。

 祖国統一運動の活性化は時代の要請であり、民族の呼びかけである。

 祖国統一運動においては誰も排除されてはならず、いかなる拘束も受けてはならない。

 全民族は階級と階層、党派と政派、地域と所属を問うことなく、自主統一の決定的局面を開くための愛国運動に総決起しよう。

 3、国の平和を脅かし、統一を妨げる要因は除去されなくてはならない。

 三千里国土は、わが民族の生活のよりどころである。

 わが民族同士で統一しようと言いながら、われわれの生活のよりどころを同族同士の戦場にすることはできない。

 われわれはいかなる場合においても外部勢力が強いる戦争のいけにえになってはならない。

 みなこぞって内外の好戦勢力の新戦争挑発策動を粉砕し、国の平和を守るための全民族的な反戦闘争に奮起しよう。

 戦争の禍根である外国軍隊を撤退させ、彼らが主導する合同軍事演習を徹底的に排撃しよう。

 「わが民族同士」は、民族内部のいかなる境界線や差別にも反対する。

 わが民族同士で力を合わせようと言いながら外部勢力と「共助」し、一緒に統一しようと言いながら同族を「主敵」とみなして対応するのは、反民族的で反統一的な行為である。

 同族を敵視し、統一運動を犯罪視する一切の法律的・制度的装置を撤廃しよう。

 内外の同胞のみなさん!

 わが民族に提起された今年の祖国統一の重大課題は必ず実現されなくてはならない。

 朝鮮政府・政党・団体合同会議は、この重大課題を解決しようとする一念から今年を「わが民族同士で団結と統一を促す年」に、共同宣言が発表された6月15日を「わが民族同士で統一の扉を開く日」に、5月から7.4共同声明が発表された7月を経て祖国が解放された8月までを「わが民族同士で力を合わせていく運動期間」に、それぞれ定めることを提案する。

 われわれのこの提案は、民族に対する愛情、民族の主体的力に対する信頼、統一に対する意志を反映した愛国愛族の発起である。

 われわれは、全同胞がわれわれのこの3大アピールと3大提案に積極的に呼応するものとの期待を表明する。

 みなこぞって民族自主の旗じるし、歴史的な6.15北南共同宣言の旗じるしに従い、今年を必ずやわが民族同士で団結と統一を促進する新たな飛躍の年として輝かそう。

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