最も記憶に残る公演、文化通じ和合の道を

「トンベクアガシ」を熱唱した歌手のリ・ミジャさんに聞く


「緊張しました」とベテラン歌手リ・ミジャさん
 ◆初めて平壌市民の前で公演した感想は。

 一所懸命やらなければとの思いが先に立ち過ぎて緊張してしまった。当初、平壌市民に対しては固くて硬直した印象を持っていた。しかし、実際に観客に接してみると反応も抜群だし、とても優しかった。

 40年間の歌手生活の中で最も記憶に残る誇らしい公演だった。

 ◆リさんが歌った北側の歌も好評だったが。

 「また会いましょう」は平壌に来る2日前に歌詞を受け取り練習した。北の歌は民族性が豊かで優しい気持ちになれ、耳に心地よい。

 ◆平壌に来た経緯は。

 MBC側から出演依頼を受けた。これまでも同様の依頼を受けてはいたが、今回、平壌に行き自分の力を発揮できるのかを熟慮したうえで来た。

 文化を通じた和合の道になるという意味で良いことだと思った。

 ◆今後の活動について。

 2004年に歌手生活45周年を迎える。その時に立派な記念公演を行えるよう準備したい。今後も平壌に来れる条件が整えば、いつでもまた平壌で公演したい。

 経歴 1941年ソウル生まれ。59年に「19歳の純情」で歌手デビュー。65年に発表した「トンベクアガシ(椿娘)」がミリオンセラーに。一時は発禁処分を受けたが、人々の間で広く愛唱された。

 その他の代表曲としては、「島村の先生」「女の一生」「たそがれブルース」「歌はわが人生」などがある。抜きんでた才能で、40年間で2000余曲を歌い上げている。

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