それぞれの四季
私の家族
尹美生
9月22日に行われた大阪朝鮮高級学校創立50周年記念公演はすばらしかった。子供たちの公演は何を見ても感動する単純な私だが、拉致問題で重苦しかった雰囲気を一気に吹き飛ばしてくれた。
歌劇団と見間違う程の華やかな舞踊とたくましい「にわか」男性舞踊。さわやかな笑いをくれた才談。全体の雰囲気を、ずっと盛り上げてくれた独唱と合唱、力強い演奏の民謡楽器と楽器部。ひとつひとつの演目から目が離せず、映像と語り、詩朗読では解放後、あらゆる差別と抑圧の中で、ウリハッキョを守り抜いてきた1世を思い涙が止まらなかった。最後は舞台も観客も1つになった。 子供たちの弾けるような笑顔、公演をやりとげた喜びを同胞も分かちあい、踊った。この様な場面には今までも幾度となく出会ってきているのにこの日の感動は、最高だった。 普段、家ではオンマと口げんかしている子供たちがもっているパワーに驚かされ、1世たちが守り残してくれた民族教育のすばらしさを改めて思い、何よりも子供たちの輝く目に真実が見えた。 日本の異国にあっても子供たちを朝鮮人として育てること、大国の狭間で翻弄されようとも民族が1つになり、統一祖国の悲願を成し遂げること、今アジア大会では統一旗をかかげ、一緒に声援を送っている。民間で交流を深めれば統一ももっと加速する。在日の子供たちが活躍する日も来よう。 最後に公演の為に大変な練習を積んできた子供たち、指導された先生方に再度惜しみない拍手を送りたい。(事務員) |