「ピョンヤン宣言」と戦後補償
23日に名古屋で集会
朝鮮半島をめぐる情勢は、2000年の北南首脳会談以降、徐々にではあるが平和統一への兆しが見えつつある。9月29日から釜山で開かれているアジア大会でも、北南の選手や応援団が交流を深め、統一が近づきつつあることを内外にアピールしている。
また、9月17日に小泉首相が日本の首相として初めて訪朝し金正日総書記と会談、「朝・日平壌宣言」が採択された。これにより、これまで滞っていた朝・日関係も国交正常化交渉の再開に向けた道筋が開かれた。 一方、「平壌宣言」では、日本の戦後補償について経済協力方式をとることになり、戦争被害者個人への謝罪と補償問題は一段と難しい状況になったと言える。 「日朝ピョンヤン宣言」と戦後補償を考えるなごや集会実行委員会では、これまで朝鮮人強制連行の真相究明を日本政府に求めてきたが、真相はいまだ明らかにされておらず、今後も民間レベルでの取り組みを継続していく意向だ。 同実行委員会では、朝・日国交正常化、さらに真の友好交流のためには、両国間の誠意ある交渉と共に、あらゆる方面からの対話と交流をいっそう充実させなければならないという観点から、集会を開くこととなった。 集会では、駿河台大学教授の荒井信一氏、フォトジャーナリストの伊藤孝司氏を講師に招き、「朝・日ピョンヤン宣言」の見方と戦後補償、そして今後の朝・日交流のあるべき姿などについて考える。 ◇ ◇ 日時=10月23日(水)午後6時30分〜 |