国境越えた交流と共生

12日、新宿の長光寺で「渡り川」上映会と在日、日本の高校生のトーク


 在日コリアン、南、日本の高校生の交流を描いた映画「渡り川」の上映会が行われる。この映画は、第68回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位(文化映画作品賞)、第49回毎日映画コンクール記録文化映画賞などを受賞した作品。

 高知県四万十川流域の若者たちが歴史を学ぶなかで、地元の鉄道、ダムが第2次大戦中、多くの朝鮮人によって築かれた事実を知る。

 若者たちは、NHK「青春メッセージ」に出場し「共に生きる明日をつくるためにお会いしませんか」で最優秀賞を受賞した、神戸朝鮮高級学校の高校生を四万十川に招き、交流を深めていく。

 「渡り川」は、歴史を体験しながら未来を共に生きようとする在日朝鮮高校生、南の高校生、日本の高校生たちの2年間にわたる交流を生き生きと描いた。

 上映会に続く第2部では、東京朝鮮高級学校、東京韓国高校、日本の和光高校の高校生たちによるトーク「共生と交流・いま私たちにできることは?」を開催する。

 主催はNPO法人高麗博物館で、日本とコリアの古代からの豊かな交流を知り、近現代の歴史を正しく多角的にとらえ、隣人同士の平和と友好関係を築く場としての博物館活動を目指しながら、日本人と在日コリアンが共同で運営している。

 日時=10月12日(土)午後2時〜3時30分(上映会)、午後3時40分〜午後5時(トークイベント)
 場所=長光寺(新宿区百人町1―5―2)
 参加費=一般700円、中学生500円
 問い合わせ=高麗博物館(新宿区大久保1―12―1第2韓国広場ビル9階、TEL・FAX03・5272・3510)、水〜日曜日、午後1時〜7時(金曜日は午後8時まで)。

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