民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)

署名運動の現場から・大阪

次世代にもっといい環境を

洪恵子(生野初級オモニ会役員)


 署名活動をしながらいつも思うのは、日本の人々の意識が昔から変わっていないということ。在日朝鮮人を含む外国人に対する理解がない。

 JR天王寺駅で署名活動を行ったとき(6月19日)、まったく関心のない若者を見て怖いと思った反面、女子高生や主婦など協力的な人がいることをうれしく思った。無関心な人と協力的な人とがはっきり分かれている上に、温かい人が少ないというのを実感した。

 一方で、犬をつれて散歩する「お散歩族」の人たちは、普段から接触もあり子どもを直接見ているのでとても協力的だ。6月9日に行われた生野初級の公開授業に参加した日本市民たちも、「和気あいあいとしていてうらやましい」「日本学校より朝鮮学校で学んだ方が国際社会でやっていける」などと感想を述べていた。

 個人的に思うのは、署名運動をするとき「日本政府は民族学校の権利を保障せよ!」などと書かれたゼッケンをつけているが、あのようないわゆる「闘争語」は見ている日本の人を嫌な気持ちにさせるのではないか。また、インターネットが普及しているなかで、街頭署名を行うというのも原始的だと思う。

 朝・日首脳会談後、署名運動は延期となっている。でも心ある日本の人たちが首脳会談のあくる日、JR寺田町駅でビラ配りをしてくれた。日本の大学に在学中の子どもも、日本や南の友人たちから「色々と大変だろうけど頑張って」と励まされたそうだ。

 民族教育権のことも含めて、私は朝鮮人だから祖国のことをもっと自慢したいし、海外公民として堂々と胸を張っていきたい。

 自分の子どものためにはもちろん、次の世代にはもっといい環境を作ってあげようというオモニたちの気持ちはいつも変わらない。

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