コンピューター(日本)将棋王者決定戦・東京

「KCC(朝鮮コンピューターセンター)将棋」に注目


囲碁、麻雀、チェスなども日本で販売

王者決定戦の模様

 第2回国際将棋フォーラム(18〜19日、東京)の一環として行われたコンピューターによる日本将棋の王者決定戦で、朝鮮コンピューターセンター(KCC)が開発した「KCC将棋」が5位に入った。王者決定戦には、5月に行われた第12回世界コンピュータ将棋選手権の上位8チームが招待され、KCC将棋は2年連続で3位に入賞。上位入賞プログラムは、アマチュアではトップレベルの4段の域を越える実力を持つと評されている。

 王者決定戦に出場した「KCC将棋」は、日本で発売されている「銀星将棋2」。120万手に及ぶ膨大な量の定跡データベースを搭載し、コンピューターの苦手とする序盤から中盤に無類の強さを発揮する。

 「銀星将棋2」を開発した朝鮮コンピューターセンターには、システム開発、経営管理・応用プログラム開発、マルチメディア開発などの開発部門があり、中国、ドイツ、日本、南朝鮮、シンガポールなどからの委託開発も行っている。

 日本輸入元である「シルバースター・ジャパン」の山本成辰さんは、「ゲームは、例えば将棋をよく知らなくても、プログラム開発能力が高ければ強いものを作ることができる。『銀星将棋2』はまさにそのもの。まだまだ伸びる可能性を大いに秘めている。来年に期待したい」と言う。

 「シルバースター・ジャパン」では、KCCが開発した将棋、囲碁、麻雀、チェスなどのゲームを銀星シリーズ(CD―ROM)として販売している(囲碁と将棋はプレイステーション版あり)。また99年のFOST杯コンピュータ囲碁選手権では、「銀星囲碁」が並みいる強豪を倒し優勝、世界最強の囲碁ソフトの座についた。「銀星囲碁3」は、コンピューター囲碁では最強の初段の認定も受けている。

 また、簡単な入力で思い通りの楽譜がつくれる楽譜作成ソフト「ミュージック・スコア」もある。オーケストラのスコアなど大編成も可能で、最大128段までの譜表で大規模なオーケストラにも対応できるほか、390以上の自動伴奏パターンを用意している。

 購入は近くのパソコンショップか「シルバースター・ジャパン」のホームページ(http://www.silverstar.co.jp/)で。

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