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「謙虚な自信と真心」

大阪朝鮮高級学校女子バレーボール部監督・朴敬雅さん


 「謙虚な自信と真心」―。

 「自分で勝手に作った『座右の銘』なんですけど、どうです? いいでしょう?」と笑顔で話すのは、大阪朝鮮高級学校教員で女子バレーボール部監督を務める朴慶雅さん(32)。

 9月8日に行われた「第49回大阪私学総合体育大会バレーボール大会」を振り返りながら、「強豪の大阪国際滝井高等学校と接戦で敗れた時は、本当に悔しかった。昔は1、2点取るのがやっとだったけど、それだけ選手の実力がついた証拠。努力すれば結果は出るということを、選手たち自らが証明してみせました」と微笑む。

 監督を務め今年で7年目になる朴さんは、東大阪朝鮮中級から朝鮮大学校時代までバレーボール部に所属。同校に赴任してからすぐにバレーボールの指導を行うかたわら、去年まで総聯大阪排球団女子チームの主将も務めた。根っからのバレーボール好きで熱血教師だ。

 「学生たちには、『裏表』があってはならないといつも強調しています。正直な人間になれと…。クラブ活動と学生生活は密接な関係にある。バレーボールを通して学生たちが人間的に成長してくれればと考えながら指導しています」。そして「学生たちの能力を伸ばしてあげることが監督であり、教員としての役目。指導者としての実力向上も心がけています」と語る。話の端々から、教員としてのしっかりとした姿勢をのぞかせる。

 少し真剣に話しすぎたと判断したのか最後に、「ちょっとかっこ良すぎました?」。

「毎日が充実、楽しい」

3回目の書画展 鄭然鋎さん

 鄭然鋎氏の「掛軸と表装作品展示会」が19日から22日まで東京都杉並区内のセシオン杉並で開かれた。

 鄭さんによる作品展は99年、00年に次いで3回目。会場には170余点の掛軸と書画、水墨画などが展示され、訪れた多くの人たちの目を楽しませた。

 鄭さんは78歳。都内の6つの朝鮮学校の教員、東京朝鮮第9初級学校の校長を経た後、総聯の活動家として働き71歳で退職。その後、本格的に書画に打ち込み、掛軸を専門家に7年間学んだ情熱家である。

 「18歳まで故郷の江原道文川市で暮らし、幼い日にハラボジから書画を習った。仕事をしている時は筆をとる余裕もなかったが、退職した途端、昔深く体に染み込んでいたものがよみがえり、日々、書画や新しく習い始めた掛軸作りに追われて、休む暇もありません」と破顔一笑した。

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