全国の同胞に力与えたい
23日、大阪で青商会民族フォーラム開催
1996年に北海道で初めて開催された青商会主催の「ウリ民族フォーラム」。7回目を迎える今年は、在日同胞が最も多く住む大阪で開催される。11月23日、森ノ宮ピロティホールで開かれる「ウリ民族フォーラム2002inOSAKA」(主催=ウリ民族フォーラムinOSAKA実行委員会)がそれ。出演者全員が本番に向けて猛練習を重ねている。映像とアカペラのオープニング「ウリ民族フォーラムの道のり」を飾る生野ブロック青年商工会15人のメンバーの気合いの入った練習風景をのぞいた。
テーマ曲は「ウィハヨ」
夜中にもかかわらず、大阪・生野区にある総聯生野西支部の事務所からひときわ大きな声が聞こえてくる。 「ごちゃごちゃゆうな!」 「ええもん見せたったらええんや!」 飛び交うセリフはコテコテの大阪弁。声の大きさや会話のテンポ、大阪独特のノリとボケにつっこみ…。みんなが吉本新喜劇ばりの役者ぶりを発揮していて笑いも多く、見る側を飽きさせない。 オープニングの内容は、青商会が旗揚げした1995年から現在に至るまでの流れを映像と会話で振り返るというもの。
生野ブロック青商会のメンバーがオープニングを飾るのには理由がある。 「やっぱりなにゆうても大阪で同胞が集う町と言えば生野。自分たちで作詞・作曲した『ウィハヨ(為に)』をメインに、30〜40代の男たちの力で民族フォーラムの次代を切り開こうという意味を込めた」 演出関係を担当する金智石さん(40)はこう話す。 「ウィハヨ」は今フォーラムのテーマ曲で、子どもたちの未来をサポートするという意味が込められている。21世紀の主人公である子どもたちの「MILE・SMILE」「MILE・SUPPORT」というフォーラムのコンセプトに沿ったものだ。 子どもたちに元気を 生野南支部の李東熙さん(37)は「練習は活気があっていい雰囲気だ。同胞を取り巻く環境は難しい時やけど、子どもたちに元気を与られるようにがんばってやらんとあかんですね」と話す。 「ここでは僕が一番若いですけど、先輩から学ぶものはとても多い。全国の同胞にほんまに力を与えてやりたいですよ」と生野東支部の金威吉さん(31)も強調する。 大阪府青商会の文熙哲幹事長は、「正直、ピョンヤン学生少年芸術団の公演が中止になり、みんな力を落としていた。でもこんなときだからこそやってやろうじゃないかと逆に気合いが入っている。今後の青商会事業をどのように発展させていくかについて真剣に考える契機にもなった。全国の青商会会員や同胞たちが本当に関心を持って参加できるようなものをフォーラムで表現していきたい」と語った。(金明c記者) ◇ ◇ 「ウリ民族フォーラム2002inOSAKA」はオープニング・セレモニーで始まり、第1部では全体フォーラム、第2部では吉本新喜劇版「コリアンタウン物語」などの文化公演が、第3部では宴会が行われる。 |