米国は鉄道・道路の連結を妨害するな

朝鮮中央通信論評


 報道によると、米国が京義線と東海線の鉄道と道路の連結事業を妨害している。

 米国は、北側が「検証団の名簿を軍事停戦委員会側に通報しなかった」だの、「軍事境界線通過には軍事停戦委員会の許可が必要」だのと途方もない口実をつけて非武装地帯の地雷撤去を全面的に遮断している。

 既報のように、東西海線鉄道・道路が通過する軍事境界線と非武装地帯区域を北南の管理区域にすることで朝鮮人民軍側と国連軍側の間で合意がなされた。また、軍事境界線非武装地帯を通過する北側検証団の名簿もすでに当該部門に通報されている。

 にもかかわらず、「検証団の名簿」だの、「許可」だのと騒ぎ立てているのは、北南鉄道・道路の連結事業にブレーキをかけようとする意図的な術策であり、断ち切られた民族の血脈、分断された北と南の地脈をつなごうとする朝鮮民族の念願と志向に対する横暴な挑戦となる。

 現在、全民族の大きな期待と関心の中で北と南の当該地域では同時に着工した東海線、西海線鉄道・道路の連結事業が本格的に推進されており、地雷の撤去は最終段階に入っている。

 これが50余年間断ち切られていた民族の大動脈をつなぐ民族史的イベントであり、祖国統一に向けた大きな一歩であるという面から、北と南はもとより、関係国と欧州をはじめ全世界が歓迎しているというのは周知の事実である。

 ところが米国が、大勢の流れに逆行してわが民族同士で行う重要な工事を真っ向から妨害するのは、何によっても正当化できず、全世界の世論の非難を呼び起こさざるを得ない。

 南朝鮮のマスコミが報じたように、「地雷の撤去が行われてから2カ月近く何も言わず、最終段階に入ってから問題があると主張」する米国の真意は明白である。

 それは米国が最近、われわれの核問題を大々的にけん伝しながら国際的圧力を強化して武装解除させ、屈服させようとする戦略的意図から発して、当面は北南関係を全面的に遮断し、朝鮮半島の軍事政治情勢を対決局面に追い込むための企図にほかならない。

 わが民族は、良好に発展している北南関係を目の上のこぶのように思い、民族の血脈さえつなげないようブレーキをかける米国の犯罪的行為を決して許さないだろう。  (朝鮮通信)

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