人・サラム・HUMAN
いろんな事に挑戦したい
今年のサッカーW杯全会場を車いすで回った・服部一弘さん
「自分が『障害者』だという意識はあまりないです」と話すのは、今年のサッカーワールドカップで全会場を車いすで回った服部一弘さん(39)。 10月19日、東京朝鮮第5初中級学校で自分の体験談を交えて講演を行った。 あだ名は「タロ」。漫画「ドカベン」の主人公「山田太郎」のように昔太っていたからそう呼ばれているという。現在、NPO「animi」で理事長を務め、高齢者・障害者向けにIT講習や車いす講座など、バリアフリーのための福祉増進事業を行っている。 1986年、大好きなバイクと共に自分の夢でもあったアメリカ大陸一周を試みようと、渡米した。しかし同年8月29日、旅の途中で交通事故に遭い、車いす生活を余儀なくされた。当時22歳。現在までの16年間車いす生活が続いている。 「日本に帰ってきて、病院で『君、一生車いす』と言われた時、最初は受け入れることができなかった。でも中断された夢をかなえるためにも必死になって車いすの訓練をした。2回目の渡米で2カ月かけて夢をかなえた。足が動かないから『できない!』って否定ばかりしていたらだめ。なんでも途中で投げ出さないことを学生たちには知ってもらいたい」 韓国モーターサイクル連盟が主催する『南北朝鮮ツーリング』が統一の主旨を込めて去年から始まったと話しながら、「来年は必ず参加します。これからもいろいろな事に挑戦していきたい」。「新たな書芸の境地を」 兄は主将、弟はゴールキーパー 朝青荒川サッカー部 李海建さん、李海秀さん 10月、茨城県・鹿島グリーンランド競技場で開かれた「コリアンユース・スポーツフェスティバル2002」には、日本各地からブロック予選を通過した48チーム、約600人が参加した。競技種目は、サッカー、野球、バレーボール、ボウリングの4部門。中でもサッカーは人気種目で、朝青員たちの間では年に1度の「中央大会出場」が大きな目標となっている。 朝青東京・荒川チーム主将の李海健さん(23)とゴールキーパーの海秀さん(21)は兄弟で出場。サッカー部のメンバーから「いつも明るく頼もしい主将」「頑張り屋でうまいゴールキーパー」と慕われてる。ふたりは、荒川区にある東京第1初中級学校サッカー部の指導にもあたっている。 残念ながら今回、決勝リーグ出場には至らなかったけど、来年もまた東京地区代表として活躍してもらいたい。 |