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朝米不可侵条約締結へ全民族的闘争を

総聯中央常任委が声明

 祖国統一民主主義戦線中央委員会が22日、米国の核騒動を粉砕することを訴えた全民族に送るアピールを発表したことと関連し、総聯中央常任委員会は27日、これを支持する声明を発表した。内容はつぎのとおり。

 総聯中央常任委員会は、朝鮮半島に核戦争の危険が迫り民族の運命が左右されかねないこんにちの厳しい事態を、すべての同胞の団結した力ではねかえし、朝鮮の平和と統一のための全民族的闘争へといざなった祖国統一民主主義戦線中央委員会のアピールを支持し、これに積極的に呼応する。

 周知のように、米国は年初から朝鮮民主主義人民共和国を「悪の枢軸」「核先制攻撃対象」と規定し、悪辣な敵対行為を敢行してきており、最近にいたっては朝鮮の「核開発説」をけん伝しながら「まず核放棄」という最後通牒的な要求を突きつけ、対朝鮮圧殺企図を公然とさらけ出している。

 在日同胞はこんにち、歴史的な6.15共同宣言により北南で統一気運が高まり、朝鮮の精力的な外交活動によって朝鮮半島の平和と安全に新たな転機が起きているこの時期に、これをよしとしない米国が核騒動を巻き起こし、わが民族を惨禍の中に陥れようとしていることに対し、こみあがる怒りを抑えきれずにいる。

 「核先制攻撃」の脅威と経済制裁で朝鮮を孤立させようと血眼になりながら、軽水炉の建設を人為的に遅らせ朝米基本合意文を違反してきた米国は、基本合意文に残っていた最後の履行義務である重油の提供まで一方的に放棄し、朝米基本合意文を事実上無効にした。

 のみならず米国は、途切れた民族の動脈をつなぐ北南間の鉄道・道路の連結工事が大詰めになるやこれを露骨に妨害し、南朝鮮の一部反統一勢力をけしかけ強権と専横でわが民族の平和と統一に挑戦している。

 こんにちの諸事態は、米国が北と南、海外すべての朝鮮民族の生存権を蹂躙する侵略者であり、民族の自主権に対する干渉者であることをより明らかに示した。

 「まず核放棄、その後に対話」という米国の独善的かつ一方的な主張は、わが国に「武装解除」し屈服することを強要するごう慢な論理である。

 われわれは、朝鮮半島の核問題を解決するもっとも現実的で最善の方法は、朝米間で不可侵条約を締結することだと認める。

 われわれは米国の核戦争企図を防ぎ、朝鮮半島の確固とした平和を保つために、すべての同胞と共に朝米不可侵条約締結のための全民族的闘争を展開していく。

 われわれはまた、半世紀以上も朝鮮の国土の半分を占領し核とミサイルで朝鮮半島を火薬庫に仕立てたばかりか、幼い女学生を殺しておいても「無罪」だと言い張る米軍に対する民族的憤怒を抱き、米侵略軍を南朝鮮から追い出すための南朝鮮人民の反米闘争を支持し声援を送る。

 すべての総聯活動家と在日同胞は、米国のあらゆる核狂風に揺らぐことなく民族の尊厳と自主権を守り、核騒動を粉砕して平和を実現し祖国統一の歴史的偉業を成し遂げるため、これまでもそうであったように今後も団結し果敢にたたかっていくだろう。

私学並みの助成を

宮城県民族教育対策委、県知事に要望書

 在日本朝鮮人宮城県民族教育対策委員会(委員長=朴広基・総聯宮城県本部委員長)は25日、宮城県庁に浅野史郎・宮城県知事を訪れ、東北朝鮮初中高級学校に対して私立学校並みの助成金を求める要望書と4000人分の署名を提出した。文屋公・宮城県日朝友好親善協会会長ら4人の県議会議員が同席した。

 席上、徐揚姫・東北初中高オモニ会会長は、「われわれは日本市民と同様、納税義務を果たしている。教育を受ける権利を保障してほしい。知事の立場だけではなく、子を持つ親として考えてほしい」と訴えた。また、李鐘大・同校校長は、知事の学校訪問を提案した。

 浅野知事は、「朝鮮学校が各種学校として位置付けられているため、私立学校に比べて処遇面の格差が生じ、保護者の負担が重いことを知った。財政状況は厳しいが、できる限りの対応はしたい」と話し、機会があれば学校を訪れたいと答えた。【宮城支局】

大阪朝高ボクシング部がテレビに

 15〜17の3日間、奈良県で行われた第10回近畿高等学校ボクシング新人戦に出場した大阪朝高の教職員や生徒たちの活躍を、毎日放送が12月2、3の2日にかけて放映する。

 朝・日関係が大きな発展に向けていわば「生みの苦しみ」にある厳しい状況のもと、教職員の取り組みや生徒たちのがんばる姿を伝える。

 放送局と番組―毎日放送「ちちんぷいぷい」
 放映日―12月2、3の両日
 放映時間―午後3時30分頃〜午後5時頃までの15分間(生放送のため放送時間が前後する場合あり)

「信義犯す悪習捨てよ」

在朝日本人女性故郷訪問、日本側の一方的な約束違反と関連し朝鮮赤十字会中央委、談話発表

 朝鮮赤十字会中央委員会スポークスマンは27日、在朝日本人女性の故郷訪問問題について次のような談話を発表した。

 さる8月、平壌で開かれた朝・日赤十字会談で双方は、在朝日本人女性たちの故郷訪問を10月中に実現させることで合意した。

 しかしその後、日本側の要請によって故郷訪問は延期することになった。

 われわれは今まで、在朝日本人女性たちが自分の故郷を訪問することができるようにあらゆる便宜を図り、その準備を行ってきた。

 われわれは、彼女たちのたび重なる要求を考慮して、彼女たちの故郷訪問を12月初旬頃に実現させようということを日本赤十字社に提案した。

 ところが今、日本側は何の説明もなく12月にも彼女たちの故郷訪問を実現させることはできないとしている。

 もともと在朝日本人女性の故郷訪問問題は、日本側が以前から人道的問題として引き続き提起し、朝・日赤十字団体間の合意によって今まで3回行われた。

 われわれは、当事者たちが希望している第4回在朝日本人女性たちの故郷訪問をすでに両国赤十字団体が合意しているにもかかわらず、今になって日本側が実現させることはできないとしている事にとうてい理解がいかないし、人道主義問題が不純勢力の政治的目的に利用されるのではないかという疑いを持たざるをえない。

 日本側は、信義を犯す悪習を捨てなければならない。

 自分たちに有利な時には人道主義の看板を執拗に振りかざし、故郷訪問のような初歩的な人道上の問題については顔を背ける日本の人道主義とは、いったいいかなるものなのだろうか。(朝鮮通信)

金永南委員長、中国衛生省代表団と会見

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は25日、万寿台議事堂で中国衛生省代表団(団長=張文康衛生相)と会見した。金秀学保健相、武東和駐朝中国大使が同席した。

 張衛生相は席上、朝鮮人民が金正日総書記の指導のもとに困難に打ち勝ち、社会主義建設で成果を収めるよう願うと語った。(朝鮮通信)

朝中保健・医療分野の協力計画書調印

 朝鮮保健省と中国衛生省間の保健・医療医学科学分野での協力に関する2002―03年度執行計画書が25日、人民文化宮殿で調印された。金保健相と張衛生相がそれぞれ計画書にサインした。(朝鮮通信)

済州道民運動本部代表団、平壌入り

 姜栄石理事長を団長とする南朝鮮の済州道民運動本部代表団が25日、平壌入りした。空港で、民族和解協議会の許赫泌副会長が代表団一行を出迎えた。(朝鮮通信)

タイ首相、朝鮮労働党代表団と会見

 タイのシナワット首相(タイ愛国党党首)は23日、同国で行われている第2回アジア諸国政党の国際会議に参加している朝鮮労働党代表団(団長=金泰鐘副部長)と会見した。

 首相は席上、タイ愛国党と朝鮮労働党、タイ人民と朝鮮人民の関係をさらに強化発展させるために積極的に努力すると指摘。金正日総書記の指導のもとに、朝鮮人民が国の経済建設と対外関係分野において成果を収めている事を嬉しく思うと述べた。
(朝鮮通信)

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