米国の核騒動を粉砕しよう

祖国戦線中央委員会のアピール


 祖国統一民主主義戦線中央委員会は11月22日、全民族に送るアピールを発表し北と南、海外の全民族が団結して米国の核騒動を粉砕しようと呼びかけた。全文はつぎのとおり。

 今年初頭から「悪の枢軸」「核先制攻撃対象」に規定して悪辣な敵対行為を働いてきた米国は最近、「まず核放棄」という最後通牒的な要求を突きつけて、対朝鮮圧殺企図を公然とさらけ出している。

 米国は核問題にかこつけて朝鮮半島情勢を戦争の局面へと導いているばかりか、わが民族同士が和解、協力して統一へと進むことに対しても全面的に妨害している。

 多岐にわたる北南対話と接触、往来と交流、協力、さらには金剛山観光までも反対してきた米国は最近、北南関係に露骨に介入してきたが、いまや北と南が合意し、世界が歓迎する北南鉄道・道路連結工事までも妨害している。

 平和と統一の道に進もうとする7千万同胞の念願に相反する米国のごう慢な強権と専横は、平和と正義に対する乱暴な蹂躙である。

 米国が核問題を口実に繰り広げる対決騒動は、決してわが国の半分の地だけに限られた問題ではない。それは北と南、全民族の生存と自主権に関する問題である。

 いま、朝鮮半島で核戦争がぼっ発すれば、最大の被害者は北と南のわが民族であり、一番最初に荒廃化するのもわれわれの愛する祖国の郷土である。

 いまこそ、全民族が団結して米国のごう慢で横暴な侵略・干渉策動を粉砕し、民族の運命、自主と統一の活路を開いていくべき時である。

 わが祖国と民族の頭上に押し寄せている米国の核狂風に、7千万の全民族の反米強風で断固と立ち向かおう!

 朝鮮半島の核問題を解決する最善の方策は、朝米不可侵条約の締結にある。

 全民族は勇躍して立ち上がって朝米不可侵条約の締結を目指す民族挙げての闘争を繰り広げていこう!

 いまや南朝鮮でも、自らが声を出して自らの言うべきことを言うべきである。

 民族を抹消しようとする米国に対して何も言えないのに、同族に対して「孤立」「屈服」うんぬんを主張するのは事大であり、屈従であり、反逆である。

 民族の運命が危険に瀕しているこの時刻、南朝鮮当局は民族の根本利益を侵害する米国に言うべきことを堂々と言うべきであり、6.15共同宣言の精神に沿って民族共助の道に確信をもって進むべきである。

 必勝不敗の軍事優先は、北だけでなく全民族の尊厳と安全、利益を守り、民族の生存権と自主権を侵害する外部勢力に鉄槌を下す正義の宝剣である。

 一体、この世の誰が自国、自民族を害するために軍事力を強化するだろうか。

 軍事優先こそ、北と南のいずれもが従うべきわが民族の唯一の選択である。

 「全民族が奮い立って愛国の軍事優先の政治を積極的に擁護しよう!」、これがこんにちわが民族の掲げるべき民族共同のスローガンである。

 北と南、海外が一つになって朝鮮半島の平和と安全を保障し、民族自主統一の明るい前途を開く軍事優先の政治を積極的に支持し、従っていこう!

 われわれは、南朝鮮の各界各層の人民が米国の侵略的な核騒動を粉砕し、民族の運命を守っていくための全民族的な反米抗戦に力強く立ち上がることをあらためて熱烈に呼びかける。

 われわれのこの正当なアピールに呼応して全世界が連帯し、支持するものとの期待を表明する。(朝鮮通信)

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