春・夏・秋・冬

 「住民とのかかわり」「顔の見える支援」を大切にしてきた「KOREAこどもキャンペーン」。本紙でもたびたび紹介してきたが、同団体では、朝鮮の子どもに暖かい冬を過ごさせるため、「太陽光発電支援プロジェクト」を進めている

▼支援を行っている場所は平壌から東50キロほどにあるテガン協同農場の託児所。昨年7月に1機目を設置、今回は2機目だ。8月末に募金目標の400万円が達成され、11月に設置されたという。農場管理委員会の鄭明哲委員長からは、「これで子どもたちは暖かい冬を過ごすことができます。何よりも共和国の子どもたちを心配してくれる日本の皆さんの気持ちがうれしい」との感謝の言葉が寄せられたそうだ

▼「KOREAこどもキャンペーン」では、朝・日首脳会談以来、拉致を非難するあまり、人道支援にさえ反対の声がでていることを憂慮する。もちろん拉致の事実には大きなショックを受け、早急な真相解明と被害者の救済に関して真摯な対応がなされることを望んでいる

▼同時に、この状況の中、犠牲になるのは過酷な状況のもとで一生懸命生きている朝鮮の一般の人たちだと強調する。こうした支援の積み重ねは日本の市民からの平和のメッセージとして現地に届いていると信じているとも

▼「こどもキャンペーン」では、酷寒の冬を迎える前に、今夏の台風被害で家などを失った被災者に毛布を送るための募金を募っている。募金先は郵便振替(口座名・KOREAこどもキャンペーン)00100―0―398352。多くの人の支援をお願いしたい。(聖)

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