それぞれの四季

ハマナスの花のように

「啓先


 「ビーズアクセサリー教室に参加してみませんか」。女性同盟の支部から1通の手紙が届いた。結婚はしたけど、まだチョチョンでイケてる(?)と思っていた私は、あまり気にとめなかった。知り合いのオンニが顔を出すというので、1度くらいならと参加してみた。

 少し緊張した面持ちで支部に入ると、私とさほど年の変わらない若いオモニたちがにこやかに迎えてくれた。「子供が小さいと大変よねぇ」。かわるがわる子供を抱いて、子育ての経験を話してくれた。その間私は、不器用な手つきでハート型のペンダントを作った。子供を産んでからというもの、毎日がおっぱいをあげて、おしめをかえての繰り返しだったので、久しぶりに自分の時間を持ててすごくうれしかった。

 ドーム型の指輪、花の指輪、リボンの指輪、香水ビンのペンダント…。支部に通うたびに、オモニたちのパワフルさ、チャレンジ精神の旺盛さにびっくりさせられる。働くオモニ、資格を取ろうと勉強に励むオモニ、ウリハッキョのオモニ会で奮闘するオモニ…。家事に、育児に、忙しい毎日を送りながらも輝いているオモニたちにたくさんの刺激を受けた。

 特にバザーなどの行事にかけるオモニたちの情熱はすごいものだ。学生時代の楽しい行事はこうしたオモニたちの支えの上にあったものなのかもしれない。

 メイク教室でみんなキレイになった、鎌倉を散策して美味しいものも食べた。若いオモニたちの野望(?)は続く。「ヘダンファ」―うちの支部の若いオモニたちの集いの名称だ。浜辺に咲くハマナスの花のように、湘南・西湘にヘダンファが咲き乱れる。(主婦)

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