民族結婚Q&A

在日同胞の結婚事情は?


  在日同胞の結婚事情について聞きたいのですが。

  在日同胞の数は2001年現在約63万人(永住者53万610人)ですが、90年代に入り、毎年1万人前後の同胞が婚姻届けを提出しています。そのうち約3000人が同胞同士の「民族結婚」、約7000人が日本人との「国際結婚」です。

 しかも、日本社会の晩婚化の風潮が影響してか、適齢期になっても結婚しない同胞が増えています。

 このように、在日同胞の結婚を取り巻く環境はとても複雑で難しくなってきており、同胞家庭における大きな悩みの一つになっています。それでも、同胞たちの間では時期が来れば良い縁がやってくるものと楽観的に考える傾向が少なくありません。

 同胞同士の結婚が年々少なくなっている要因はいろいろと考えられますが、まず、日本で生まれ育った新しい世代の間で民族性が失われており、同胞同士結婚し家庭を築かなければという同族結婚意識が日ごとに薄くなっていることが挙げられます。

 また、日本社会では「愛に国境はない」と、国籍にこだわらない男女間の恋愛、結婚が社会的風潮になっています。

 さらに、同胞と結婚したいと思っても互いに接触する機会がほとんどなく、紹介・あっ旋する拠点である結婚相談所のようなシステムが最近までなかったという事情も関係しています。

 遅ればせながら、民族結婚をあっ旋してくれる専門システムである同胞結婚相談所ができたことで、結婚問題解決の窓口が整い、これを機会に総聯系の同胞はもちろん、民団、未組織、日本国籍取得者など多くの同胞が相談を持ちかけてくれます。

 8年間でマッチングシステムの「チョンシル・ホンシル」に登録した人数は累計1万387人にのぼります。その数が毎年拡大している現状が、同胞結婚相談所の役割がひと際高まっていることを示していると言えます。(資料提供=同胞結婚相談中央センター)

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