ムジゲクリスマス会
同胞障害者とその家族、そしてボランティアをつなぐ各地のムジゲ会がクリスマス会を開き、今年の活動を締めくくった。活動を重ねるたびに支援の輪は広がっているが、クリスマス会でも朝高生や朝鮮歌舞団、地域の同胞が民族の歌や踊りで障害者たちを楽しませ、会場は家族団らんの雰囲気に包まれた。
兵庫-歌舞団、朝青バンドなど盛りだくさんのイベント 兵庫ムジゲ会(李久美会長)は1日、「家族交流会inクリスマス会」を姫路市の西播朝鮮初中級学校で開催。会員の家族、「TOUSE姫路」をはじめとするボランティア92人が参加した。
神戸朝鮮高級学校吹奏楽部、兵庫朝鮮歌舞団、姫路朝鮮舞踊教室、朝青兵庫・姫路バンド「ニカンネカン」のメンバーが踊りや演奏を披露。ボウリング大会やリトミック音楽教室、動物バルーン作りも行われ、障害者たちは盛りだくさんのメニューを満喫していた。 兵庫歌舞団の公演では、チャンゴでチャンダン(朝鮮のリズム)を体験したり、ぬいぐるみの「チャラン」「ポラン」と歌って踊ったり、ぬいぐるみと仲良しになる子や、怖くて母親にしがみつく子で大にぎわいだった。 音楽教室では「アンニョンハセヨ」とあいさつしたり、ウリマルで返事をするなど普段見慣れない光景が広がり、ボウリング大会では、重度の障害を持つ権玉粉さん(38)がボールを蹴ろうと一生懸命に足を動かす姿に大きな声援が送られた。バンド演奏でサンタクロースが登場すると会場は喜びで沸き返った。 会場が静まったのは、神戸朝高の生徒が学校をあげて集めた14万円余りの募金を李会長に手渡した時。障害者に関心を持ち、理解を示し、協力してくれる若い世代がいることに李会長は胸がつまり感謝の気持ちを伝えようにも言葉にならなかった。会員も皆涙していた。 神戸朝高からはこの日も30人が参加。会場の飾り付けをしたり、障害者と自然に触れ合っていた。「稀景さん(3年)は、「募金運動の責任者として募金の意義はなんだろうと考えてきた。一日一緒に過ごしながら気持ちが大事なんだと気付かされた」と話していた。【兵庫ムジゲ会】 愛知-サンタからプレゼント
あいちムジゲ会発足2周年を記念したクリスマス会が15日、名古屋朝鮮初級学校で行われ、会員の家族、愛知朝鮮中高級学校の生徒ら90人が参加した。 1部では家族と関係者による会議が行われ、1年間の活動と財政状況が報告された後、来年度の活動についてボランティア事務局から提案があった。結果、1泊2日旅行を定例化し、夏休み中の生活支援を地域ごとに行うこと、賛助会員の協力を呼びかけ、財政基盤を整えることで合意を見た。また、自閉症の長女(中1)を育てる許明美さんが新会長に就任した。 2部のクリスマス会では愛知中高の生徒が独唱、チャンダンノリ、楽器演奏、空手の演舞などを披露し障害者を楽しませた。芸術公演を満喫した後はみんなでケーキを食べ、サンタクロースからプレゼントも配られた。プレゼントは同胞の寄付によるものだ。朝高生が11月の文化祭で集めた1万円の募金もカンパされた。また、2年間ボランティアを立派に務め上げた朝高生にブーケとプレゼントが贈られた。【ボランティア事務局】 |