春・夏・秋・冬

 新宿の公園での爆発物爆破事件、東京・東村山市での中学生による暴行致死事件など、最近、ホームレスの人が被害にあう事件が相次いでいる。ちょっと前にも、テレビでホームレスの現状をルポした番組が放映されていたが、それによると最近では大都市だけでなく、地方都市にも路上生活者がいるという話だ。その数は全国で2万5千人にものぼる

▼失業率5.6%、雪印の牛肉偽装事件など、暗いニュースが続く昨今である。自己破産申し立て者も前年に比べて15.2%も増えた。最近はリストラ、給料減額などで住宅ローンを払えなくなった高額破産者が増えているというから深刻だ

▼不況が長引けば、当然消費も低迷する。外食産業などはもろに影響を受ける。加えて、昨年来のBSE(狂牛病)騒動の風評被害で、焼肉業界は厳しい状況が続いている。とくに同胞の場合、一家総出で営んでいる店舗が多いだけに、事態は深刻だ

▼そんな同胞業者を少しでもサポートしようと、今、着々と準備が進められているのが「焼肉フェスタ2002」。東京、神奈川、静岡、宮城など1都13県の商工会が共同で開催するものだ。実行委員会ではこれまで、数回にわたって会合を開き、フェスタ成功のために白熱した議論を繰り返している。1度その場にお邪魔したが、焼肉店オーナーの意見などは、切実なだけに説得力があった

▼4月末から5月末の1カ月間にかけて開かれる予定で、この機会に多くの顧客をつかめればと、主催者側は意気込んでいる。本紙でも近々、その全容を伝える予定だ。(聖)

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