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「友情は有刺鉄線と地雷越える」

「地球環境映像祭」で最優秀賞 メイ・マスリ監督


 1月31日、2月1日の両日、東京・新宿パークタワーホールで開かれた 「EARTHVISION地球環境映像祭」で、最優秀賞に「夢と恐怖のはざまで」(パレスチナ/監督・メイ・マスリ)が選ばれた。

 映像部門には、アジア・オセアニアの18カ国・地域から96作品が集まった。この上映審査会(審査委員長は映画評論家・佐藤忠男氏)の結果、アース・ビジョン大賞に輝いた「戦争と平和」(インド/監督・アナンド・パトワルダン)などと並んで、選ばれたもの。

 「夢と恐怖のはざまで」は、ベイルートのシャティーラとベツレヘムのデヘイシアという国境を隔てた2つの難民キャンプに住む、パレスチナ人の少女、モナとマナの数カ月を追う。2人の少女の生活や夢、そして、その絆に焦点を合わせつつ、少女とその仲間たちのメール交換に始まった友情が、やがては故郷と同胞から彼らを引き裂く国境の金網ごしの劇的な出会いへと実を結ぶまでを情感豊かに描く。

 自身もパレスチナ出身のメイ・マスリ監督は「虐殺やイスラエルによる包囲攻撃、飢餓を生き抜いてきたパレスチナの子供たちがもつ想像の世界を探ることに興味を抱いていた。どんなに困難な中でも、未来を信じて生きる子供たちの強さ。彼らの友情が国境と有刺鉄線と地雷を越えることができるかを描きたかった」と語った。

1年生で全国大会へ

大阪朝高学区選抜周昌慶君

 茨城県で行われた今年の在日朝鮮中高級学校サッカー選手権大会、中級部の競技(1月21〜23日)は、大阪朝高学区選抜チームの優勝で幕を閉じた。

 決勝戦で決勝点を含む2得点をあげるなど同チームの優勝に貢献した周昌慶君(東大阪朝中)。キャプテンであり、チームのエースストライカーだ。今大会チームの総得点15点のうち7点をたたきだした。

 生野初級ではセンターバック、中級部からフォワードに抜擢。183センチの長身を生かし、相手ディフェンダーを寄せつけぬあたりの強さとずば抜けた得点感覚でゴールを量産する。

 今大会の優勝で昨年の中央大会と合わせて2冠を達成。中級3年間のサッカー生活を有終の美で飾った。

 4月からはチームメートらと一緒に朝高サッカー部生活が始まる。

 「まだまだ、技術・精神面で課題が多い。プレイの精度も高めなければ」という彼は、1年生レギュラーとして全国大会出場を目指すと力強く語る。

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