医療−最前線

花粉シーズン


 気になる予報が出た。

 今年の花粉予想である。日本気象協会の予測によると今年は平年より多い。

 花粉量は前年7月の気温に大きく左右される。猛暑の翌春は花がたくさん咲き、花粉もどんどん飛ぶ。今年は特に花粉症対策を怠ってはならない年になるかも。

 当病院の耳鼻科にそろそろ患者も増えつつある。

 ただ、患者にとっては憂うつなシーズン到来だが、悪い話ばかりではない。

 新しいアレルギー治療薬が次々と生まれてきている。 なかなか効き目もあると評判の薬もある。鼻づまりに効く予防薬も数年前から注目を集めている。

 自分の仕事や1日の過ごし方に応じた薬の服用法なども医師と相談してほしい。

 眠気がおきたりして、昼間に薬を飲めない人もいるだろう。そういったライフスタイルを医師に話すことも大切な受診のあり方である。

 また、厄介なのは、昨年までは花粉症と無縁だった人でも、今年かかるというケースもある。医師によれば、「花粉がたくさん飛んだ年は、患者が急増する」という。それでは、花粉を防ぐ積極的対策はあるのか、ないのか。

 薬や治療も大切だが、やはり普段からの取り組みが大事だろう。専門家が指摘しているのは、@外出の際のマスクA帰宅後、手をよく洗い、目を洗うことなどである。そのほかに、外出から帰った時に洋服に付着している花粉をよくはたいて、家に入ることを勧めたい。いったん家に入った花粉を外に出すのは、容易なことではない。
(李秀一・医療従事者)

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