同店は販売のみならず、プロが使う専門家用の楽器から改良された物まで、お客の注文によって、製作も手がけるという。

　今年１月７日にオープンしたばかりだが、現在、金剛山歌劇団の団員や朝鮮学校の関係者を中心に注文が増えているとか。

　同店代表取締役の金スラップさん（33）は、日本で伝統楽器の専門店をオープンした動機について、「たくさんの人に伝統的な民族楽器のすばらしさを知ってほしい。伽耶琴だけでも南北の物はそれぞれある。現地に行けない人も、民族楽器が日本で気軽に手に入り、触れることができれば、若い世代の民族性継承にも役立つと思う」と語る。

　注文した楽器は全国に発送（同店負担）もする。そのため、直接来店し、楽器を購入してくれる人には、「割引もします」と、金さん。購入目的だけでなく、遊びに来る感覚で気軽に来店してほしいとも言う。

　今後は、伝統楽器を取り扱うだけでなく、チャンゴや伽耶琴のサークルなど、伝統芸術に関するサークルも企画していきたいと言う。

　「私の希望としては、楽器は家具じゃないので、触れて音を奏でてほしいですね。そこから文化を知ることも大切。もちろん日本の人にも理解してほしい部分でもあります」（金さん）

　また、楽器意外に農楽の衣装や小物、ＣＤも販売し、ホームページも近々開設する予定だ。（嶺）

　営業時間　月〜土＝午前９時〜午後７時。日曜、祭日＝午前１０時〜午後５時、年中無休。東京都新宿区北新宿４―４―２、大内ビル１階。TEL　０３・５３３０・２２３０。

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