輝け!働く女性たち 〈3〉

働くオンマを支える
同胞ネットワークの立ち上げを


 大阪市生野区に住む姜善和さん(60)と李京淳さん(30)は、母娘2代に渡って女性同盟専従職員として働いている。一昨年5月から女性同盟職員として働くことになった李さんは、以前、青年同盟支部委員長を務めていた。高校卒業後、約10年間朝青で活動するうちに、女性同盟のオモニパワーから得るものがとても多かったという。

 女性同盟職員になった動機は「朝青専従職員をしていた先輩女性たちが、女性同盟で活動を続けていたので、結婚したら行くものと考えていました」と話す。

 母親の姜さんも娘時代は朝青の専従職員だった。李さんは「学生時代は母親に反発もたくさんしたことがある、自分がこのように母と同じ道を歩くとは思いもよりませんでした」と話す。働く母親を持った子供たちは、どうやら「働く女の生き方」を知らず知らずのうちに学んでいるようだ。

働くオンマ

 東京・練馬区に住む梁和世さん(31・仮名)は、以前都内の学校で教師として働いていたが、結婚を期に退職。現在は同胞企業で働きながら福祉関係の勉強に励んでいる。もうすぐ2歳になる娘の母親でもある。

 子供を保育園に預けて職場に走り、家事をこなしながらの勉強。週1回のスクーリングと、予習と復習、レポートの作成はなかなか大変。「勉強は子供を寝かしつけた後ですね。でも、一緒にうとうとしながら眠ってしまうこともあるんですよ」と苦笑する。育児、家事、仕事、勉強…と、オンマの1日は忙しい。

 「学校を退職するとき、これを期に勉強しようって決めたんです。どういう形であれ民族教育に貢献したい。障害児に対する知識を身につけ、多様化する同胞のニーズに応える。そのために力をつけることが大切だと思ったんです」と梁さんは言う。そんな彼女を婚家、実家の両親たちは温かく見守り、応援している。

 「娘に働くオンマの姿を見せてあげたいんですよ。職場にもできれば連れて行きたいし、本を読んだり勉強している姿も見せたい。私もそうして育ってきましたから」と梁さんは話す。夫も休日は家事を手伝い、「必ずものにしろ」と励ましてくれる。

女性同盟のとりくみ

 長年、女性同盟の専従職員として働いてきた姜さんは「私たちと違って学んだことも多く、経験も豊富な若者たち」に大きな期待を寄せている。家庭を築き、子育てをしながら運動を推し進めてきた同胞女性は彼女の誇り。

 母親の意志を次いでか 娘の李さんは、女性同盟の活動にさまざまな試みをしていきたいと考えている。「例えば、1世の手料理を若い世代に伝えるための料理教室とか、特技を持った人たちを集めてのサークル」、また、一昨年旗揚げした「ウリオンマネットワーク」のホームページの作成や子育て相談所の設立など…。中でも利用価値大!と思えるのは「病院に行く間に、子供の保育園のお迎えなどを手伝う地域サービスの導入」。

 現在大阪府で2時間700〜800円で導入しているサービスだが、元幼稚園や学校の先生、子育て経験者などの協力を得れば、働くオンマには「大助かり」のシステムになるだろう。「いろんな人が必要に応じて頼れるような支部づくり」が李さんの目標。

 「これからは、地方から嫁いで来た人とか子育てに不安を抱えている人とか、働くオンマを支えて行きたい。これは自分が子供を持つようになってより切実に考えるようになったこと」と李さんは言う。働く女性を支える環境づくりに励む若手女性同盟職員らの活躍にも期待したい。(金潤順記者)

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