結婚相談所活動家会議

会員との関係密に、他府県との協力必要


 6、7の両日、東京で開かれた「2002年度同胞結婚相談地方センター・県同胞結婚相談所活動家会議」には全国24の相談所から所長をはじめ36人の活動家が参加し、活発な意見交換が行われた。会議で発表された事業要項、討論の内容を紹介する。

 鄭龍澤・同胞結婚相談九州センター所長  わが相談所では九州全域と山口が管かつ区域だが、チョンシル・ホンシル登録者については、本人、家族についてすべて把握している。

 事務所での事業は午前中にほぼ片付けて、午後には各家庭を訪れることにしている。本人の希望、ご両親の要望などをきちんと知ったうえで、できるだけ理想に適った相手を見つけられると思うからだ。

 尹鎮佑・三重同胞結婚相談所所長  愛知、岐阜、三重の中部3県が協力して、より理想に適った相手を見つけるために日々努めている。20〜30代を中心に、同胞同士の結婚を望む対象者は少なくない。

 中部3県では、日時を決めて必ず集まることにしている。話し合いのなかで、良い知恵も出てくる。他府県との協力関係の必要性をひしひしと感じる。そうやって、月に1度は相手を紹介できるよう努力している。

 李鐘石・兵庫同胞結婚相談所所長  わが相談所では、業者との関係も非常に重要視している。例えば、結婚式場・ホテルとの関係強化。

 兵庫県には大きなホテルが6カ所あるが、その中で同胞が式場に多く利用するのはポートピアホテル、ホテルオークラ、新神戸オリエンタルホテルの3カ所。そこで、同胞専用のブライダルプランを設けられるよう努めてきた。そのためには、現場のスタッフと仲良くすることが大切だ。

 マスコミを通じて、相談所の存在を広く知ってもらうのも重要だと思う。昨年、独自にブライダルフェアを開いたが、地元のマスコミが取り上げてくれた。それによって、民団や組織に属さない幅広い層にも相談所の存在を知ってもらえた。

 陸双卓・同胞結婚相談東北センター所長(福島同胞結婚相談所所長)  福島では昨年、「ふれあいツアー  in  色沼」と題したバスツアーを企画した。福島の自然を満喫する観光を楽しみながらの出逢いのパーティーで、他府県の女性が福島に関心を持ってくれるようにするのが狙いだった。そのため、チラシだけでも4000枚用意し配った。雑誌「イオ」には事前に、福島に嫁いで幸せな家庭生活を送っている人々を紹介した。

 当日は、あいにく天候には恵まれなかったものの、和気あいあいとした雰囲気の中で、参加者全員が楽しんでくれた。現在2組が交際中で、1組がメールでのつきあいを続けている。その地方にあった出逢いのパーティーを企画するのが大切ではないか。

 金淑姫・神奈川同胞結婚相談所カウンセラー  相談所開設から6年が経過した。開設当初から尹旗東所長は、より幅広い層が相談所を訪れられるよう法人化にこだわっていた。その目的で探した事務所は、横浜スタジアムの真横、中華街への入口という好立地にある。

 当相談所では、電話の受け答えをきちんとマニュアル化している。それでこそ、会社組織としての体裁が整えられるということと、人が変わっても100%連絡体系を維持できるからだ。これは顧客に安心感を与えるために不可欠だ。

 何より大切なのは、あくまでも良い結婚相手を探してあげるという観点。

 朴石夏・同胞結婚相談関東センター所長  同胞生活相談綜合センター、支部、女性同盟などとの連携を深める必要があると思う。実際、結婚相談所を通じてだけでなく、生活相談センターに結婚の相談が寄せられる場合もある。

 今年は「熱々ゴルフコンペ」など、出逢いのパーティーの企画もあれこれ考えていきたい。

2002年度事業要網(要旨)

 在日同胞社会における結婚適齢期の男女は約7万人。総聯の各級機関に寄せられる人数だけでも1万人に達する。

 「チョンシル・ホンシル」会員を新たに1500人拡大するため全力を尽くす。

 より性能を高めたコンピューターマッチングシステムの機能を十二分に活用し、「チョンシル・ホンシル」会員に1月に1度以上、系統的に相手を紹介していく。

 同胞生活相談綜合センターに提起された結婚相談事業も、われわれの事業の一環としてとらえ、責任を持って解決していく。相談センター所長、結婚相談担当者との連携を深め、協力していく。

 出逢いのきっかけが少ない地方、同胞数が少ない地方でも、「瀬戸の花嫁ツアー」(岡山相談所)のように、地方の実情に合わせてイベントを組むようにする。

 「チョンシル・ホンシル」登録者のための小規模の食事会、旅行会などを企画する。

 再婚者、高齢者のための中小規模のイベントを地方別に企画する。

 相談所の活動家は、婚約式から結納、結婚式に至るまで、婚礼儀式全般に精通するようにする。

 相談所と契約している結婚式場では、同胞専用ブライダルプラン、同胞ブライダルパックを設けて、同胞たちに便宜を図るよう心がける。婚礼業者を広く紹介するよう努める。

 中央センターでは3月から、結婚式場をはじめ婚礼業者のサービス内容を具体的に掲載したホームページを開設する予定だ。

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