東京第6で研修会

大田区教委、今年で3回目


 東京・大田区教育委員会が主催する人権尊重研修会が22日、東京朝鮮第6初級学校で行われ、区内の公立学校に勤める日本人教員20人が参加した。

 同研修会が同校で開かれるのは3回目。教員たちは初級部の授業や学校内の施設を見たり、展示された教科書を閲覧した。

 続けて行われた懇談会では、同校の金生華校長が学校の沿革や教育内容、民族教育に対する保護者たちの思いについて語った。金校長は、朝鮮学校が正規の学校として認められていないため公的助成が少なく、保護者に重い負担がのしかかっている点にも触れた。

 教員たちは「朝鮮学校が置かれた窮状の背景には厳しい差別があることを知った」などと感想を述べながら、「教科書の作成や授業の研究はどのように行われているのか」などの質問をしていた。

 研修会を担当した同教委の高橋俊明指導主事は、「区内の公立学校に千人以上の教員がいることを考えるともっと多くの教員に参加してほしい。現場では朝鮮学校の存在すら知らない教員が大多数を占めるので、理解の『底上げ』をはかりたい」と話していた。

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