福祉住環境コーディネーター受験講座

東京・北、埼玉・南部生活相談綜合センター
4〜6月に全5回、無料


 東京・北と埼玉・南部の同胞生活相談綜合センターでは、福祉住環境コーディネーター検定試験のための無料講習会を開く。

 福祉住環境コーディネーターとは、住宅をバリアフリーに改修したり、福祉用具を購入したりする際、福祉・医療・建築などの分野の橋渡しを担う新しい資格。東京商工会議所が認定するもので、検定試験は年に2回行われる。

 次回試験日の6月30日に合わせて4〜6月の3カ月間、北センターでは2級対策、南部センターでは3級対策の連続講習会(全5回)を実施する。北センターでは、昨年の3級講座に続いて2回目の開講だ。

 双方ともに講師はケアマネージャー、看護婦の資格を持つ林瑛純・両センター専門相談員(在日同胞福祉連絡会事務局担当・評議員)が務める。

 受講料は無料だが、東京商工会議所発行の公式テキスト(2級3990円、3級1890円)を購入する必要がある。

高齢者・障害者に快適な住環境提案

 福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザー。医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門家と連携を取りながら最適な住宅改修プランを作成し、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスする。

 具体的な仕事としては◇バリアフリー住宅への新築、建て替え、リフォームにおけるコーディネート◇福祉用具、介護用品から家具までの選択と利用法のアドバイス◇福祉施策、福祉・保健サービスなどの情報提供◇介護保険制度下での住宅改修にかかわるケアマネージャーとの連携(2級合格者)――などがある。

 東京商工会議所が認定する資格で、現在のところ合格率は2、3級(1級は今年度中に実施予定)ともに5〜6割前後。まだ新しい資格で知名度は低いものの、今後の高齢化社会の進展とともにさまざまな業種で求められる知識を備えられるとあって有望な資格と言えよう。

 実際、2級以上については、厚生労働省より「介護保険による居宅介護住宅改修費の支給申請にかかる理由書作成を行うのに十分な専門性があると認められる者」として、ケアマネージャー、作業療法士と並び位置づけられた。

●福祉住環境コーディネーター2級講座

 講習日=4〜6月の第2、第4土曜日(@4月13日A2月27日B5月11日C5月25日D6月8日の全5回)
 時間=午後1時〜4時
 会場=東京・北同胞生活相談綜合センター会議室
 講師=林瑛純(センター専門相談員・看護婦・ケアマネージャー)
 受講料=無料(ただしテキスト代¥3990)
 問い合わせ・申し込み=北同胞生活相談綜合センター(TEL 03・3908・6621)

●福祉住環境コーディネーター3級講座

 講習日=4〜6月の第1、第3土曜日(@4月6日A4月20日B5月18日C6月1日D6月15日の全5回)
 時間=午後1時〜4時
 会場=埼玉・南部同胞生活相談綜合センター3階
 講師=林瑛純(センター専門相談員・看護婦・ケアマネージャー)
 受講料=無料(ただしテキスト代¥1890)
 問い合わせ・申し込み=南部同胞生活相談綜合センター(TEL 048・441・5222、Eメール=ndcenter@fbe.freeserve.ne.jp

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