春・夏・秋・冬 |
ソウルの日本大使館前で行われている「水曜集会」が13日で500回目を迎えた。日本軍の性奴隷にされた元「慰安婦」の女性らが日本国の謝罪と補償を求めているもので、92年1月以来10年以上も続けられている。この間、南では、名乗り出た元「慰安婦」のうちすでに60人が亡くなったという。「500という数字は、日本政府の恥」と参加者らが指摘するとおり、月日の長さはそのまま、この問題に対する日本の不誠実な対応ぶりを物語るものだ
▼「日本に行けば良い仕事を紹介してあげる」。女性たちの大半はそうだまされて連れていかれ、日本軍の性奴隷にされた。中には日本の官憲に無理やり連行されたり、家から強制的に拉致されたと証言する人もいる ▼10代初めから20代初めの、まだ幼さの残る少女たちが日に数十人にのぼる軍人の相手をさせられた。自殺をはかる女性も少なくなかったという ▼明治学院大学教授の四方田犬彦氏は自著「ソウルの風景」の中で、これからも水曜集会を続けるべきだという南の友人の話を紹介している。集会が始まった頃の当初に比べて、元「慰安婦」も、集会自体も疲れ気味という友人だが、にもかかわらず日本政府が徹底した無視を決め込み、その要求に応じようとしないことに、「彼女たちの最後の一人が死んでしまう日をじっと待っているだけ」と憤りを隠さない ▼日本政府はこのまま集会の「自然消滅」を待つつもりなのか。いや、彼女たちがつらい体にムチうって集会を開かなくてもいいように、犯した罪に対して誠実に謝罪すべきではないのか。(聖) |