KYN神奈川主催のミュージック&トークライブ「e−STYLE21.K」

民族意識守る若い世代のスタイル確立へ

ソニン、洪昌守など出演
メールで情報交換、出逢いも


 21世紀を担う神奈川の在日コリアン青年学生たちのライフスタイルを模索していこうと企画された、ミュージック&トークライブ「e−STYLE21.K」が2月17日、神奈川県横浜市内のクラブで開かれた。主催したのは、民族生活ネットワークの構築を目的に活動しているKYN(Korean Youth Network)神奈川(林成根代表)。この日は朝青神奈川の積極的なバックアップのもと、県下の在日コリアン青年の1割に当たる約400人が集い、ネットワークの拡大へ貴重な一日となった。

みんなで共有

 この日のイベントは、同胞社会で世代交代が進む中、若い世代の民族意識を守り高めるための新しいスタイル、手段、方法を確立していこうと、KYN神奈川が企画した第1弾だった。テーマは「スタイル」。この言葉は様式などさまざまな意味を持つが、「神奈川のコリアン青年一人ひとりが共有できるエンジョイスタイル、ネットワークスタイルについて考える空間を作りたかった」と林代表。その意図を込めてタイトルに、enjoyのe、ネットワークを表すe、Korean、神奈川のKの文字を表記した。

 当日はまず、スクリーンに在日朝鮮人の歴史、現在各界で活躍する在日コリアン青年の姿、県内の青年らの抱負がCGを使って紹介された。

 広島のFM局でパーソナリティーを務める李和枝さんがDJ役となって進行し、実行委員長の林代表が「今回のイベントのキーワードはスタイル。今日のライブを通じ、自分のスタイルはどういうものかを探してほしい」と呼びかけた。

 イベントには、今年春に朝鮮大学校研究院を卒業し4月から金剛山歌劇団で歌手として活動するリ・ルンヒャンさん、ボクシングWBCスーパーフライ級チャンピオンの洪昌守選手、「EE  JUMP」の歌手、ソニンさんなど各界で活躍する人たちが招かれ、それぞれの生活スタイルについて語った。リさんは、好きな音楽や歌手などDJの質問に答えながら、ライブを行った。洪選手は、サイン入りグローブを参加者にプレゼント。「アンニョンハセヨ」と登場したソニンさんは、朝鮮の歌「フィッパラム(口笛)」を披露し、衣装3点をプレゼント。参加者を釘付けにした。

朝鮮人を再確認

 また「e−STYLEナビ」と題し、生活の一部として定着している携帯電話のメールを使って、イベントのプログラム紹介、「ベストスタイル賞」の投票、コンピュータブースを介してのメールの交換などが行われた。メール交換では、情報交換のほか「新しい出逢い」もあったという。「ベストスタイル賞」の中間発表では、ノミネートされた青年たちがステージに上がり、おしゃれのポイント、自分のこだわり、ポリシーなどをアピールした。

 参加者らは「ゲストの話を聞いて朝鮮人としての自覚を再確認することができ、力と勇気を得た」「楽しみながら新しい人と出逢うことができた。このネットワークを大切にしていきたい」「われわれの根っこは民族。それを大切にしながら希望を実現させていきたい」などと、感想を述べていた。

 参加者らの反応は好評で、現在口込みでイベントの模様などが県内に広がっているという。

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