同胞の店

お好み焼き・どんどん
(三重県・四日市市)

自慢のソースは甘くてピリ辛
ランチの定食も好評


 地元の四日市市内に4年前、「お好み焼き・鉄板焼き  どんどん」をオープンした洪成圭さん(31)。

 とくに、お好み焼きにしたのは、もっともポピュラーな食べものだし、マーケットも広く、自分自身が入りやすかったからだと語る。しかし、逆にその「大衆的などこにでもある食べもの」だからこそ、「お客にどう食べてもらい、お金をもらうかが問題だ」、とも言う。

 店を出す前は、東京、大阪で食べ歩きをしたり、厨房に入って、修業をしたりと自分なりに研究をしたという。「実際、何も知らなかったから、友人や先輩に助けてもらいました」と、語る洪さんの自慢は、神戸から仕入れているソース。食べ歩きした店の中で一番美味しかったのが、神戸で出会ったこのソースだったという。さらに、このソースに「どんどん」特製の隠し味を加えている。

 味は、ちょっと甘いが、ピリっと辛いスパイスがきいていてお好み焼きはもちろん、焼きそば、鉄板焼きにと、なんにでもマッチする。

 洪さんいわく、「われわれ在日同胞にしか出せない味」と豪語する。

 最近は、お好み焼きや、鉄板焼きに加え、同店ならではという一品料理、めちゃんこチゲやキムチ鍋なども好評だ。これからは、マツタケや、旬の野菜など、季節を味で感じるようなものを取り入れたいという。

 売上を伸ばすことだけに汲々とせず、きちんとした未来像を描いて店とともに成長していきたい、と洪さんは、意欲をのぞかせた。(嶺)

 おすすめメニュー  豚玉(650円)、いか玉(650円)、ホルモン(550円)、カルビ(650円)、焼きそば定食、お好み定食(750円、ランチのみ)

 営業時間  昼=11時半〜2時、夜=5時〜10時半、年中無休(駐車場完備)。三重県四日市市山城町1438―24、TEL  0593・36・2777。

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