平和統一の願い込め林秀卿平和コンサート

3月29日、東京で


林秀卿さんと仲間たちによるコンサートは大盛況の中、幕を閉じた
 3月29日夜、東京・北区赤羽会館で「林秀卿とともにする平和コンサート『同行』――平和と統一のための詩と歌の夕べ――」(主催=同実行委員会、林秀卿平和財団設立準備委員会、社団法人トンイルマジ)が開かれ、450余人が会場に訪れた。

 出演したのは1989年夏、平壌で開かれた第13回世界青年学生祭典に南の学生代表として単身参加し、その後、民間人として初めて軍事境界線を越えての帰還を実現した林秀卿さんをはじめ、80〜90年代、南朝鮮での自主・民主・統一を掲げた運動に身を投じた若者たち。コンサートでは、サ諸Nとその日以降を映像で振り返り、歌手・李定烈、許貞淑による歌と、詩人・申東昊の詩の朗読、舞踊家・鄭明子の祈願舞、5歳になる林秀卿の息子・崔宰炯の平和の祈とうなどが行われた。

 公演の中で林秀卿は、あの日平壌で声高に叫んだ「アボジ、引き裂かれた祖国、引き裂かれたこの地で、生きることはできません」「オモニ、私たちは統一された祖国で生きていきたいです」という叫びが、13年経った今も残り続けていることが心痛いと言いながら「3年4カ月の辛かった獄中生活を支えてくれたみなさんとともに、統一への道、平和への道を歩んでいきたい」と語った。

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